| 「負」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「負」は小学3年生で習います。)
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| 成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
| 意味 |
①「まける」
ア：「戦ったり競い合ったりした結果、相手より下の立場となる。
競争相手を敗れる。ぶ。」(例：戦争に負ける、勝負)
イ：「比べてみて、相手よりも劣っている・下である」
(例：能力では彼に負けている)
ウ：「金銭を失う。損をする。」(例：パチンコで負ける)
エ：「そうしたい欲求等を抑える事ができなくなる。また、困難な状態を
切り抜ける事ができなくなる。」(例：誘惑に負ける、病気に負ける)
オ：「薬品等の刺激で皮膚が炎症(外部から刺激によって熱や
痛み等が起こる事)を起こし、赤くかゆくなる」(例：塗り薬に負ける)
カ：「値段を安くする。また、おまけとして付ける。」
(例：残り物を負けて売る)
キ：「相手に従う」
ク：「譲(ゆず)る」
②「まかす(勝負等の結果、相手より上の立場に立つ。相手に勝つ。)」
(例：ライバルを負かす)
③「おう」
ア：「背中や肩にのせる。ふ。」(例：荷物を負う、背負う、負荷)
イ：「身に受ける。また、自分で引き受ける。ふ。」
(例：責任を負う、負担)
ウ：「傷を受ける。ふ。」(例：重傷を負う、損害を負う、負傷)
エ：「他からの助けを受ける」(例：先生の教えに負う所が大きい)
オ：「後ろに位置させる」
カ：「借金する。ふ。」(例：借金を負う、負債)
キ：「名前に適合する(当てはまる)」
ク：「ふさわしい様(さま)である」
④「おわせる」
ア：「荷物を背や肩にのせて運ばせる」(例：荷物を負わせる)
イ：「面倒な物事を引き受けさせる」(例：責任を負わせる)
ウ：「傷を与える」(例：重傷を負わせる)
エ：「災い(人に不幸をもたらす物事)を与える」
(例：親に謝罪を負わせる)
⑤「頼りにする。力として頼る」(例：自負)
⑥「背(そむ)く」、「裏切る」、「逆らう」、「離れる」(例：負俗之累)
⑦「老婦人(老いた女性)」(老婦人を「刀自(とじ)」と言うのは、この
負を分解して誤用したものと言われている。)
⑧「数字で零より小さい数(マイナスの数)」(例：負数)
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| 成り立ち |
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会意文字です(人+貝)。「横から見た人」の象形と「子安貝(貨幣)」の
象形から、人が財貨を背を向ける事を表し、そこから、「背を向ける・
背(そむ)く・まける」を意味する「負」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み：「フ」
常用漢字表外：「ブ」
訓読み：「ま(ける)」、「ま(かす)」、「お(う)」
常用漢字表外：「そむ(く)」、「たの(む)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み)：「え」、「おい」、「ひ」、「ます」
画数
「9画」
部首
「貝(かい、かいへん(貝偏)、こがい)」
「貝」を含む漢字一覧
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| 書き順・書き方 |
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