「憂」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「憂」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「うれえる」
ア:「よくないことになるのではないかと心配する」、「気にかける」
(例:内憂外患)
イ:「ひどく悲しむ」
ウ:「心の苦しみを人に訴える」、「自分の悲しみを人に告げる」
エ:「病気に苦しむ」
②「うれえ」、「うれい」
ア:「予測される悪い事態に対する心配」、
「心配事があり、心が晴れない事」(例:憂鬱)
イ:「ひどく悲しむ事」
ウ:「心の苦しみを人に訴える事」、「自分の悲しみを人に告げる事」
エ:「疲れ」
オ:「病気」
カ:「喪(も)(人の死後、その近親の者が、一定の期間、外出や
社交的な行動を控える事、災難)」(例:大憂)
③「おだやかに行われる」
日本のみで用いられる意味
④「うい」
ア:「自分の思うようにならないで、つらい。苦しい。」
イ:「ある状態を不愉快に思うさま。気が進まない。」
ウ:「思いやりがない」、「冷たい」
エ:「悩ましい」、「心苦しい」
[憂・愁・患の使い分け](うれえる・うれい)
「憂」・・・「心配や悩みが主である場合」(例:日本の未来を憂える)
「愁」・・・「悲しみが主である場合」(例:廃れた都市を愁える)
「患」・・・「病の苦しみが主である場合」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(頁+心+夂(夊))。「人の頭部を強調した」象形と
「心臓」の象形と「下向きの足」の象形から、「頭・心を悩ます・心配する」
を意味する「憂」という漢字が成り立ちました。また、「優(ユウ)」に通じ
(同じ読みを持つ「優」と同じ意味を持つようになって)、「おだやかに
行われる」の意味も表すようになりました。
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読み
音読み:「ユウ」
訓読み:「う(い)」、「うれ(い)」、「うれ(える)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「15画」
部首
①「心(こころ)」
「心」を含む漢字一覧
②「夊(すいにょう(夊繞)、すいにゅう(夊繞)、
なつあし(夏脚)、なつのあし(夏の脚))」
「夊」を含む漢字一覧
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「優」、「頁」
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