「懐/懷」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「懐」は中学生で習います。「懷」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「おもう」、「おもい」、「心に抱く」(例:本懐)
②「ふところ」
ア:「衣服を着たときの、胸のあたりの内側の部分」
イ:「前に出した両腕と胸とで囲まれる空間」
ウ:「周りを山などに囲まれた奥深い場所」
エ:「外界から隔てられた安心できる場所」
オ:「物の内部」
カ:「持っている金」、「所持金」
キ:「胸の内の考え」
③「ふところにする」、「いだく」
ア:「ふところに入れて持つ」
イ:「みごもる(妊娠する)」
ウ:「包み持つ」、「包み隠す」
④「なつく(慣れ親しむ、慣れて付き従う)」
⑤「なつかしい」
ア:「心がひかれて離れがたい」
イ:「かつて慣れ親しんだ人や事物を思い出して、
昔にもどったようで楽しい・感動する」
ウ:「引き寄せたいほどかわいい」
エ:「衣服などがなじんで着心地が良い」
⑥「なつける(なつくようにする)」
⑦「安んずる(何の心配もなくなる、安心する、心が落ち着く)」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(忄(心)+褱)。「心臓」の象形(「心」の意味)と「衣服の
えりもとの象形と目から涙が垂れている象形」(「死者をなつかしみおもう」
の意味)から、「なつかしく思う」を意味する「懐」という漢字が成り立ちました。
※「懷」は「懐」の旧字(以前に使われていた字)です。
※「懐」は「懷」の略字です。
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読み
音読み:「カイ」
常用漢字表外:「エ」(懷のみ)
訓読み:
「なつ(かしい)」、「なつ(かしむ)」、「なつ(く)」、「なつ(ける)」、「ふところ」
常用漢字表外:「いだ(く)」、「おも(う)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「かぬ」、「かね」、「きたす」、「ちか」、「つね」、「もち」、「やす」
画数
「16画」(懐)
「19画」(懷)
部首
「忄(りっしんべん(立心偏))」
「忄」を含む漢字一覧
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