恐ろしい漢字の成り立ちの歴史(漢字の起源) |
みなさんが文字を書く時に書いている漢字ですが、漢字はいつ頃から
使われるようになったのでしょうか?漢字の歴史を追ってみました。
※漢字とは、古代中国に発祥を持つ文字の事を言います。
人類史上、最も文字数が多い文字体系であり、その数は
10万文字をはるかに超え他の文字体系を圧倒しています。
漢字の発祥は、紀元前2500年頃、黄帝の時代に「砂浜を歩いた鳥
の足跡を参考に作った文字が初めての漢字」だと言われています。
また、現存する最古の漢字は殷(紀元前17世紀-紀元前1046年)の
時代に占いの結果を書き込む為に使用された「甲骨文字」です。
当初、漢字は王のみが使用し、亀の甲羅や牛の骨に
書いた漢字に焼けた青銅の棒を当ててできた「卜(ボク)」という
ひびの形から吉凶を判断していました。(「卜」というひびについての
吉凶を王が口にした事から「占」という漢字ができたと言われています。)
また、殷の神は好んで人の頭を食べると考えられていた為、
異民族である「羌(キョウ)」が生贄(いけにえ)として捧げられて
いました。(その数は見つかった人骨だけで1万数千体にも及びます。)
だから、漢字には「列」、「道」、「県」、「票」、「白」等の人の頭部を表す
漢字が多く使用されているのです。殷は従わない異民族を生贄(いけにえ)
として使い、他の部族のみせしめとしていた為、他の部族からの反感
を買い、紀元前1046年に周を中心とした周辺部族によって滅ぼされました。
周の時代となり、漢字は、人と神とを繋ぐ物から人と人とを繋ぐ物へと
変化しました。周は漢字を使って多くの言葉が異なる部族を束ねた
のです。たくさんの人が使う文字の中で音(オト)ではなく、意味を
表す文字は世界でただ1つ、漢字のみです。漢字は意味を表す為、
話し言葉が違っても意思を伝える事ができるという秘められた力を
持っていたのです。その後、漢字は、簡略化の為、甲骨文(こうこつぶん)
⇒金文(きんぶん)⇒篆書体(てんしょたい)⇒隷書体(れいしょたい)⇒
楷書体(かいしょたい)と変化していきました。そして、中国で生まれた
漢字は、朝鮮、ベトナム、日本、シンガポール、マレーシアに広まって
いきました。これらの漢字を使用する周辺諸国を包括して漢字文化圏と
呼びます。
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