「道」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「道」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「みち」
ア:「人・車・船などが、進めるように整備された所。どう。」
(例:道を走る、道路)
イ:「目的の場所に行く為に通る所や、その途中」(例:帰り道)
ウ:「目的地までの距離」(例:家まで1キロの道)
エ:「ある目的や結果に行きつく為の順序」(例:合格への道)
オ:「物事の正しい順序。どう。」(例:道を誤る、道理)
カ:「人として守らなければならない事。人として行わなければ
ならない事。どう。」(例:道に背く行為、人道、道理)
ク:「人が、善い事と悪い事を判断して正しい行為をする為に、
守り従わねばならない規範(手本)の全体。どう。」
(例:法の道、道徳)
ケ:「神や仏の教え。特に、儒教・仏教等の教え」(例:仏の道)
※仏教とは、仏教を開いた釈迦(しゃか)の説いた、仏となる為の
教えの事。
※儒教とは、孔子(前552~前479)が説いた、国は武力ではなく、
徳(人間性・性格・考え方を良くする為の行動で教え導き、考え方や
行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせること)によって天下を
治めるべきであるという思想の事。
コ:「芸術・技芸等のそれぞれの分野。ある特定の分野。どう。」
(例:野球の道を極める、芸道)
サ:「方法。手段。」(例:助かる道がない)
シ:「道家で説く(説明する)、宇宙、万物(宇宙にある
すべての物)の根源」
※道家とは、中国の思想家:老子・荘子の思想(考え)を継承した
学者の事を言う。
※道家思想とは、中国の思想家:老子・荘子の思想(考え)の事を
言い、何もせずあるがまま(自然)に任せる事の重要性を説いた。
ス:「働き」
セ:「主義」、「主張」
ソ:「政令」、「制度」
②「みちする」
ア:「通る」、「通ずる」
イ:「行く」、「教えに従って行く」
③「陸上で人・車が進めるように整備された所の神。また、
その神を祭る儀式(一定のやり方で行われる行事)」
(例:道祖神)
④「道教(中国で生まれた不老長生・現世利益を主たる目的として
生まれた宗教)」
※不老長生とは、いつまでも老いることなく長生きする事。
※現世利益とは、現在、この世で受ける神や仏の恵み(幸福や利益を
もたらすもの)。
⑥「僧侶(家庭生活を捨て、修行に最も適すると思われる環境に入って
仏教を開いた釈迦の教えである、いつどんな時にも変わる事の
ない、正しい物事の順序を自分のものにする為に、修行を行う人)」
(例:道具、道場、道俗)
⑦「唐・明・清などの時代の行政上の区分」
⑧「言う」、「語る」、「説く(わかりやすく話す)」(例:報道)
⑨「導く(手引きする)」
⑩「導き(案内)」
⑪「治める」
⑫「由(よ)る(従う)」
⑬「通って」、「経由して」
日本のみで用いられる意味
⑭「ドウ(律令制で大きく分けた地域区分の名前。東海道、山陽道
など八道あった)」
※律令制とは、7世紀後半-10世紀頃まで実施された日本の法制度の事。
⑮「ドウ(北海道の略)」(例:道庁)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です。(行+首)。「十字路」の象形(「行く、みち」の意味)
と「目と髪を強調した頭」の象形(「首」の意味)から、異民族の首を
埋めた清められた「みち」を意味する「道」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ドウ」、「トウ」
訓読み:「みち」
常用漢字表外:「い(う)」、「みちび(く)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「おさむ」、「おさめ」、「じ」、「ち」、「つな」、「つね」、「なおし」、
「ね」、「のり」、「まさ」、「みつ」、「ゆき」、「より」、「わたる」
画数
「12画」
部首
「辵・辶・⻌(しんにょう(之繞)、しんにゅう(之繞))」
「辵(辶・⻌)」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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