「分」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「分」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「わける」
ア:「一つの物を離して二つ以上にする。ぶん。」
(例:ケーキを分ける、分割)
イ:「種類ごとに区切る。ぶん。」(例:大きさで分ける、区分)
ウ:「いくつかに割って与える。配る。ぶん。」
(例:土地を子供に分ける、分配)
エ:「「売る」を遠回しに言う語」(例:この家を分けて下さい)
オ:「人・物を左右に押し開く」(例:人ごみを分けて行く)
カ:「勝負事で、勝負がつかないとして、止めさせる」
(例:星を分ける、けんかを分ける、引き分け)
キ:「判断する。明らかにする。ぶん。」(例:見分ける、分別)
②「わかれる(一つにまとまっていた物が二つ以上の異なった
物になる)」(例:道が分かれる)
③「わかる」
ア:「意味や区別等がはっきりする」(例:訳が分からない)
イ:「事実等がはっきりする」(例:犯人が分かる)
ウ:「人の言う事・考えを理解して受け入れる事」
(例:話の分かる人)
エ:「一つの物が別々になる。分かれる。」
④「わかつ」
ア:「一つの物を離して二つ以上にする。別々にする。」
(例:軍を二つに分かつ)
イ:「いくつかに割って与える」(例:国民に米を分かつ)
ウ:「判断する」、「明らかにする」(例:白黒を分かつ)
エ:「仕切る」、「区別する」(例:時間を分かぬ工事)
オ:「人と別れる」、「仲間と縁を切る」(例:袂 (たもと) を分かつ)
⑤「時間の区切り」(例:時分)
⑥「各人にわけ与えられたもの。才能・性質・身分・責任等。」
(例:自分、職分)
⑦「短い時間」、「わずか」(例:分秒)
⑧「違い」、「差異」
⑨「半(なか)ば(一定の距離・期間等の中間のあたり)」
(例:夜分)
⑩「一部分」
⑪「二十四節気の一つ」(例:春分、秋分)
※二十四節気とは、季節を正しく示す為に用いた語で、一年を
二十四等分し、それぞれに季節の名称を与えた。
⑫「運命」、「境遇(その人が置かれた、家庭環境・経済状態・
人間関係等の状況)」
⑬「界(さかい)」、「仕切り」
⑭「甘んじる(受け入れる)」
⑮「割り当て」(例:取り分)
⑯「人間関係」(例:親分、子分)
⑰「物事の程度や状態」(例:気分、分量、大分)
⑱「どちらに傾くかの度合い(程度)」(例:対戦成績では分が悪い)
⑲「利益の度合い(程度)」(例:分のいい仕事)
⑳「物の厚さの度合い(程度)」(例:分厚い本)
21.「音楽で、全音符の長さを等分に分けること」(例:四分音符)
22.「全体を10等分した物。10分の1相当の量」
(例:7分まで水を入れる、五分五分)
23.「尺度、重量、角度、時間、面積、貨幣、割合、小数の単位の1つ」
(例:分速、九分九厘)
※時間で、1分は1時間の60分の1。
[分・別の使い分け](わかれる)
「分」・・「1つの物が2つ以上になる」(例:分かれ道)
「別」・・「人が離れて行く」(例:別れ話、生き別れ)
[分・解・判の使い分け](わかる)
「解」・・「複雑な事がはっきりする」(例:方程式が解る)
「判」・・「はっきりと区別出来る」(例:違いが判る、犯人が判る)
「分」・・「解」・「判」に置き換えて使う事ができる。また、
人の言うこと・考えを理解して受け入れる際も「分」を
使う。(例:国語の問題が分かる、冗談が分かる)
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成り立ち |
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会意文字です(八+刀)。「刀で二つに切り分ける」象形から
「わける・時間を分ける(時間の単位)」を意味する「分」という
漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ブン」、「フン」、「ブ」
訓読み:「わ(ける)」、「わ(かれる)」、「わ(かる)」、「わ(かつ)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「くまり」、「ちか」、「わか」
画数
「4画」
部首
①「刀(かたな)」
「刀」を含む漢字一覧
②「八(は、はち、はちがしら(八頭))」
「八」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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