「生」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「生」は小学1年生で習います。「生」は部首です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首解説、書き順・書き方 |
意味 |
①「いきる」
ア:「人間・動物などが、呼吸したり、動いたりできる状態にある」
(反意語:死)(例:50歳まで生きる)
イ:「人間が、呼吸したり、動いたりできる状態を維持する
為の活動をする(生活する、生計を立てる)」
(例:生涯、1人で生きる)
ウ:「そのことに活動していく価値を見出して日々を送る」
(例:趣味に生きる)
エ:「元気があふれて勢いが良くなる」
(例:彼の存在でチームが生きてきた)
オ:「うまく活用することによってそのものの価値が発揮される」
(例:長年の経験が生きる)(同意語:活きる)
カ:「効力が失われていない」
(例:この契約書は生きている)(同意語:活きる)
キ:「野球で、塁に出たランナーがアウトにならずにすむ」
(例:エラーで生きたランナー)
ク:「囲碁で、目が別々に二つ以上できて自分の地となる」
(この黒石は生きている)(同意語:活きる)
②「いかす」
ア:「呼吸がなくなったものを再度、呼吸が出来るような
状態にする」(例:溺れた人を生かす)
イ:「死なないようにする。呼吸したり、動いたりできる
状態を長続きさせる。」(例:魚を水の中で生かす)
ウ:「有効に使う」、「活用する」(例:経験を生かす)(同意語:活かす)
エ:「一度消した文や字句等を復活させる」(例:元の文章を生かす)
③「いける」(同意語:活ける)
ア:「眺めて楽しむ為に花や枝などを形を整えて花器や瓶に挿す」
(例:菊を生ける)
イ:「草・木を植える」(例:桜の木を生ける)
ウ:「命を保たせる」(例:犬を生ける)
エ:「死にかけた・死んだ生物を、呼吸したり、動いたり
できる状態にする」(例:死にかけた犬を生ける)
オ:「魚を飼う」(例:金魚を生ける)
④「うむ」
ア:「物事を新しく作り出す」
イ:「ある状況・状態を作り出す」(例:疑惑を生む)
⑤「うまれる」
ア:「物事が新たにできる」
イ:「ある状況・感情等が出る」
ウ:「死後、この世に再び現れる」
⑥「はえる」
ア:「草木の芽が出る」
イ:「歯やひげなどが出てくる」
⑦「いきたままで(人間・動物などが、呼吸したり、動いたり
できる状態のままで)」
⑧「命(生命)」
⑨「生き物」、「生物」
⑩「人民」
⑪「暮らし」、「生活」
⑫「なま(熱などで加工していない)」
⑬「未熟」
⑭「慣れていない」、「習熟していない」
⑮「うまれながら、うまれつき(人間・動物等が、
呼吸し始めた時から)」
⑯「学者・学生等の呼び名」(例:先生、生徒)
⑰「自己の謙称(相手を尊敬して自分を控え目にした呼び名)」
(例:小生)
⑱「旧劇の男役の1つ」、「立役」
[生・活の使い分け](いきる・いかす)
「活」・・・「有効な(役に立つ力がある)場合に用いる」
(例:努力が活きる、経験を活かす)
「生」・・・「すべての場合に用いる事ができる」
(例:50歳まで生きる、魚を生かす)
[産・生の使い分け](うむ、うまれる)
「産」・・・「出産の場合に用いる」(例:子を産む)
「生」・・・上記以外は、「生」を用いる(例:生みの親)
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成り立ち |
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象形文字です。「草・木が地上に生じてきた」象形から「はえる」、
「いきる」を意味する「生」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「セイ」、「ショウ」
訓読み:「い(きる)」、「い(かす)」、
「い(ける)」、「う(まれる)」
「う(む)」、「お(う)」、「は(える)」
「は(やす)」、「き」、「なま」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「あり」、「い」、「うぶ」、「うまる」、「お」、「おき」、「さく」、
「すすむ」、「たか」、「なり」、「のう」、「ひさむ」、「ふ」、「ぶ」、
「ふゆ」、「み」、「ゆき」、「よ」
画数
「5画」
部首
「生(いきる、うまれる)」
「生」を含む漢字一覧
部首解説:
「生」をもとにして、出産・生命などに関係する漢字ができている。
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書き順・書き方 |
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