「楽/樂」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「楽」は小学2年生で習います。「樂」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(楽) |
意味 |
①「たのしい」
ア:「思った通りになっていて、気持ちが良い」
(例:予想通り晴れて楽しい)
イ:「何回・何時間でも体感したい(身体に感じていたい)気持ちである」
(例:ディズニーランドは楽しい)
イ:「金持ちである」
ウ:「農作物の出来が良い・豊かである」
②「たのしむ」
ア:「思った通りになっていて、気持ちが良くなる」
(例:ゆっくりできる休日を楽しむ)
イ:「何回・何時間でも体感したい(身体に感じていたい)気持ちに
なる。好む。」(例:独身生活を楽しむ)
イ:「好きなことをして満足を感じる」(例:ドライブを楽しむ)
ウ:「先のことに期待して、そうなることを心の中で待ち望む・願う」
(例:子供の成長を楽しむ)
エ:「金持ちになる」
③「たのしみ」
ア:「気持ちが良い、何回・何時間でも体感したい(身体に
感じていたい)と感じる事」(例:登山の楽しみを知る)
イ:「気持ちが良くなる物事。何回・何時間でも体感したい
(身体に感じていたい)気持ちになる物事。」
(例:釣りは楽しみの1つ)
ウ:「先のことに期待して、そうなることを心の中で待ち望む事」
(例:将来が楽しみな子供)
④「らく」
ア:「何回・何時間でも体感したい(身体に感じていたい)気持ちである。
また、気持ちになる(事)。また、その物事。」
(例:楽園、道楽、娯楽)
イ:「簡単な(単純な、時間・手間がかからない)事」(例:楽な問題、楽勝)
ウ:「お金があって生活に苦労しない事」(例:不動産収入で楽に暮らす)
エ:「心や身体に辛さや痛み等がなく、落ち着く事」(例:気楽、楽な姿勢)
オ:「千秋楽(入場料をとって人に演芸やスポーツを見せるイベントの
最終日)の略」(例:楽日)
カ:「楽焼(手で形を作り、低温で焼く陶器)の略」
※陶器とは、土を練り固め焼いて作った物の総称。
キ:「芝居の大型の太鼓が入った囃子(はやし)」
※囃子(はやし)とは、能・ 歌舞伎等の芸能で、拍子をとり、
または気分を出す為に演奏する音楽。
⑤「喜ぶ」
⑥「音楽(音を組み合わせる事によって人の心を動かす(心が引きつけ
られる・何度も聞いてみたくなる)もの)の略」(例:音楽)
⑦「奏(かな)でる。組み合わせた音を出して人の心を動かす。」
(例:楽師、楽団)
⑧「色々な音を出す為の道具」(例:楽器)
⑨「歌手」、「演奏者」(例:女楽)
⑩「経書の名。六経の1つ。」(例:楽経)
※経書・経とは、儒教ができる基(基礎)となっている書物の事。
※楽経とは、音楽について述べた本の事。
※儒教とは、孔子(前552~前479)が説いた、国は武力ではなく、
徳(人間性・性格・考え方を良くする為の行動で教え導き、考え方や
行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせること)によって天下を
治めるべきであるという思想の事。
⑪「能で中国風の人物がまう舞」
⑫「恋い慕う(恋する、愛する)」(例:楽思)
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成り立ち |
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象形文字です。「どんぐりをつけた楽器」の象形から、「音楽」を
意味する「楽」という漢字が成り立ちました。転じて(派生して・新しい意味
が分かれ出て)、「たのしい」の意味も表すようになりました。
※「楽」は「樂」の略字です。
※「樂」は「楽」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「ラク」、「ガク」
常用漢字表外:「ギョウ」、「ゴウ」
訓読み:「たの(しい)」、「たの(しむ)」
常用漢字表外:「かな(でる)」、「この(む)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「ささ」、「たのし」、「もと」、「よし」
画数
「13画」(楽)
「15画」(樂)
部首
「木(き、きへん(木偏))」
「木」を含む漢字一覧
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書き順(楽) |
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