「徳/德」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「徳」は小学5年生で習います。「德」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(徳) |
意味 |
①「人の性格で、生まれつきまたは生活する中で身についているもの。
特に、その中で正しく良いもの」(例:人徳)
②「人間性・性格・考え方を良くするために、人の修得すべきもの」(例:道徳)
③「人が、善い事と悪い事を判断して正しい行為をする為に、守り従わねば
ならない規範 (手本)の全体」(例:道徳)
③「そのものに備わっている特性(特徴)」、「本性」
④「人間性・性格・考え方を良くするために、人の修得すべきものを
たくさん備えた人」(例:大徳)
⑤「恵み」、「恩恵」
⑥「幸い(幸せ)」
⑦「トクせしむ(恵む、恩恵を与える)」
⑧「トクとする(ありがたく思う、
恩に感じる)」
⑨「行為」、「働き」、「能力」、「作用」、「ききめ」
⑩「教え」
⑪「教化(教え導き、また、道徳的、思想的な影響を与えて望ましい
方向に進ませること)」
⑫「感化(考え方や行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせること)」
⑬「良い」、「立派」(例:徳性、徳音)
⑭「ありがたい」
⑮「長所」
⑯「利益」、「富(財産)」、「得」(例:早起きは三文の徳)
⑰「国名。徳意志(ドイツ)の略」(例:徳国(ドイツ))
※徳がある人とは、「一緒にいて安心できる人、頼りたくなる人」
の事を言います。
[得・徳の使い分け](とく)
「得」・・・「利益、もうけ」(例:お買い得)
「徳」・・・「値打ちがある、好結果」(例:早起きは三文の徳、お徳用)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です。「十字路の左半分」の象形(「道を行く」の意味)と
「上にまじないの十をつけた目の象形と心臓の象形」(「まっすぐな心」の
意味)」から「まっすぐな心で人生を歩む」を意味する「徳」という漢字が
成り立ちました。
※「德」は「徳」の旧字(以前に使われていた字)です。
※「徳」は「德」の略字です。
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読み
音読み:「トク」
訓読み:なし
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「あきら」、「あつ」、「あつし」、「あり」、「いさお」、「え」、
「かつ」、「さと」、「ただし」、「とこ」、「とみ」、「なり」、
「なる」、「のぼる」、「のり」、「めぐむ」、「やす」、「ゆき」、「よし」
画数
「14画」(徳)
「15画」(德)
部首
「彳(ぎょうにんべん(行人偏))」
「彳」を含む漢字一覧
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書き順・書き方(徳) |
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