「先」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「先」は小学1年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「さき」
ア:「元(根本)から突き出ている部分。せん。」(例:岬の先、先端)
イ:「長い物の末端。端(はし)。せん。」(例:糸の先、先端)
ウ:「続いている物などの一番前。せん。」(例:列の先、先頭)
エ:「ある点や線を基準にして、その前方」(例:先にあるビル)
オ:「金額・数量等が、ある額・量を超える事」
(例:1000円から先の食べ物はない)
カ:「継続している物事の残りの部分」(例:話の先を聞く)
キ:「行き着く所。目的の場所」(例:行く先)
ク:「未来のある時点」(例:先が楽しみな計画)
ケ:「時間的に前。あることより前。」(例:代金を先に払う)
コ:「現在からそう遠くない過去。昔。以前。せん。」
(例:先の戦争、先般)
サ:「順序の前の方」(例:お先にどうぞ)
シ:「優先すべき事柄」(例:宿題が先だ)
ス:「交渉の相手方。せん。」(例:先の出方を見る、先方)
セ:「先物(将来の一定時期に受け渡す条件で売買契約を
結ぶ商品)の略」
ソ:「行列の一番前に立って導く人」(例:先払い)
タ:「先駆け(他の者よりも早く敵に攻め入る事)の略」
チ:「幸先(事を始めるに当たって何かを感じさせる物事)の略」
ツ:「予(あらかじ)め(前もって)知らせる事。また、後から来る物事を
感じさせるもの」(例:先触れ)
②「まず」
ア:「初めに」、「最初に」、「第一に」(例:まず手洗い)
イ:「とりあえず(応急処置だか、完全ではないが)」(例:まず安心だ)
ウ:「ある程度の確信をもって判断や見通しを述べる時に用いる」
(例:まず正解だろう)
エ:「どうにも(どう考えても)」
③「囲碁・将棋で、最初に打ち始める方」(例:先手)
④「相手より前に行動して、優位に立つ事」(例:機先を制する)
⑤「死んだ」、「亡くなった」(例:先君)
⑥「親などの血の繋(つな)がりのある前の代の人々」(例:祖先)
⑦「行列の一番前に立って導く」(例:先導)
⑧「さきんずる(初めにする、第一に行う)」(例:優先)
⑨「尊ぶ」(例:先師、先人)
⑩「優れる」(例:先師、先人)
⑪「重んじる」(例:先師、先人)
⑫「進む」、「進める」(例:先進国、先鞭)
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成り立ち |
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会意文字です(儿+之)。「人の頭部より前に踏み出した足跡」の象形
から「さき・さきだつ」を意味する「先」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「セン」
訓読み:「さき」、「ま(ず)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「すすむ」、「ひろ」、「ゆき」
画数
「6画」
部首
①「丿(の、のかんむり(ノ冠)、のはらいぼう(ノ払棒)、はらいぼう(払棒)、へつ)」
「丿」を含む漢字一覧
②「儿(ひとあし(儿脚)、にんにょう(儿繞))」
「儿」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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