「他/佗」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「他」は小学3年生で習います。「佗」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(他) |
意味 |
①「ほか」
ア:「口や手や足などを思った通りに動かせない人。自分以外の人。た。」
(例:他をあたってくれ、他殺)
イ:「血族(血のつながりのある人)以外の人。た。」(例:他のしわざ、他人)
ウ:「何のつながりや関係のない人。た。」(例:他のしわざ、他人)
イ:「ある物事とは別の物事。それ以外の物事。た。」(例:その他)
ウ:「その場所以外の所。た。」(例:他へ行く)
エ:「あるもの以外を否定する意味を表す」(例:嫌なら辞める他ない)
オ:「表。世間(人が集まり、生活している場)。た。」
(例:他の世界、他界)
②・③は「他」のみの意味
②「ふたごころ(裏切りの心)」(例:他意、他心)
③「かれ(あれ。あのもの。)」(同意語:彼)(反意語:此)
④~⑩は「佗」のみの意味
※④~⑥は「侘」を使わなければいけない所を
間違って使ってしまった為に出来た意味。
④「わびる・わぶ」(同意語:侘びる、詫びる)
ア:「謝る。自分が悪い事を認め、相手に許しを求める。」
(例:失礼を佗びる)
イ:「寂しく思う」(例:独身生活を佗びる)
ウ:「落ちぶれて(生活の程度が悪くなって)、見ていられない
ような外見(見た目)になる」(例:佗びた姿)
エ:「寂しく落ち着いた雰囲気がある」(例:佗びた歌)
オ:「なかなかある動作・行為をしきれなくて困る」(例:待ち佗びる)
カ:「悩む。色々な事を考えて苦しむ。」(例:将来を佗びる)
キ:「困る。迷惑に思う。」(例:話しが伝わらず佗びる)
ク:「静かな生活を楽しむ」(例:佗びて暮らす)
⑤「わび」(同意語:侘び、詫び)
ア:「謝る事。また、その言葉。」(例:佗びを言う)
イ:「茶道・俳諧等における美しい考えの一つ。落ち着いていて
静かな雰囲気。」
ウ:「静かな生活を楽しむ事」(例:佗住居)
エ:「悩む事。色々な事を考えて苦しむ事。」
⑥「わびしい」(同意語:侘しい)
ア:「静かで寂しい」(例:佗しい村)
イ:「心細い。頼るものがなく不安である。」(例:佗しい生活)
ウ:「落ちぶれて(生活の程度が悪くなって)、見ていられない
ような外見(見た目)になる様(さま)」(例:佗しい姿)
エ:「辛くて、悲しい」(例:心が佗しい)
オ:「困る様(さま)」(例:佗しい状況)
カ:「面白くない」(例:佗しい映画)
⑦「背負う。荷う。」
⑧「他の語に付けて語調を強める助字」(例:看佗、笑佗)
⑨「引く」
⑩「乱す」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(人+也・它)。「横から見た人」の象形と「へび」の
象形(「蛇(へび)、人類でない変わったもの」の意味)から、「見知らない人、
たにん」を意味する「他」という漢字が成り立ちました。(「佗」は俗字
(世間(人が集まり生活している場)では使われているが、国の規則
(決まり)では認められていない漢字)です。)
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読み
音読み:「タ」
訓読み:「ほか」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「おさ」、「ひと」
画数
「5画」(他)
「7画」(佗)
部首
「亻(にんべん(人偏))」
「亻」を含む漢字一覧
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書き順(他) |
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