「言」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「言」は小学2年生で習います。「言」は部首です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首解説、書き順・書き方 |
意味 |
①「いう」
ア:「人が口から声を出す」(例:子供がわーわー言う)
イ:「思うことを声で表現する」(例:文句を言う)
ウ:「名前を付ける」、「~と呼ぶ」(例:1月1日を正月と言う)
エ:「そう思われている。そう呼ばれている」
(例:彼は女好きだと言われている)
オ:「動物等が声を出す」(例:猫がニャーニャー言う)
カ:「物が音を発する。音を立てる。」(例:雨戸が、がたがた言う)
キ:「「と」の前の物事と後の物事が同格である事を示す」
(例:日本と言う国)
ク:「「と」の前の事柄を特に取り上げて示して、意味を強める」
(例:人の心と言うのはわからないものだ)
ケ:「数量を表す語に付いて、その意味を強める」
(例:何百と言う鳥の群れ)
コ:「同じ名詞を前後に置いて、それに属する(分類される)
ものはすべて、または、その語を強める意味を表す」
(例:店と言う店はどこも閉まっていた)
サ:「話題として取り上げて示す」(例:ドラゴンボールと言う漫画)
シ:「~と同じ種類の」(例:こう言う場所には行きたくない)
ス:「特に取り上げて声で表現する程の~がない」
(例:僕にこれと言う特技はない)
セ:「話の内容が直接でなく他からの情報に基づく事を表す」
(例:うわさによると、この映画は面白いと言う)
ソ:「事実は~であると認められるが、しかし~である(でない)」
(例:冬と言っても暖かい)
タ:「そのような条件・理由であっても必ずしも~でない」
(例:対戦相手が弱いと言っても油断してはいけない)
チ:「程度が、これ以上に~なことはない。非常に~だ」
(例:マラソンは辛い言ったらない)
ツ:「本当は拒みたいが、拒むのも良くない」
(例:おごるのは嫌だが、そうかと言って割り勘も良くない)
テ:「漢詩(中国の詩)に節(リズム)をつけて詠(うた)う」
ト:「求愛する(親しくなろうとして異性に近づく、言い寄る)」
②「こと」
ア:「人が口から声を出す事」(例:片言)
イ:「思うことを声で表現する事。げん。」(例:泣き言、断言)
ウ:「音声や文字によって、人の意志・思想・感情等の情報を
表現・伝達する、または受け入れ、理解する為の約束・規則。
また、その記号の組み立て。げん。」
(例:中国と日本では言が違う、言語)
エ:「詩歌(詩・和歌・俳句など韻文の総称)」
(例:この言の出来は良くない)
※韻文とは、一定の規則に従って書き表された文の事を言います。
オ:「噂(うわさ)。評判。」(例:言が広まる)
③「命令」、「指示」(例:言いつけ)
④「謀(はかりごと)」、「謀議(計画して相談する事)」
⑤「申文(もうしぶみ-下位から上位の者へ差し出す文書)」、
「上表文(国を治める最も地位の高い人へ差し出す文書)」
(例:言路)
⑥「句」、「語句のひとくぎり」
⑦「文字」、「字」
⑧「われ(我)(主に詩で用いる)」
⑨「ここに(語調を整える助字)」
[謂・云・言の使い分け](いう)
「謂」・・・「頭で考えて話す場合。呼び名を述べる場合」
(例:問題点を謂う、この花は桜と謂う)
「云」・・・「人から伝えられた事や本から得た事を述べる場合」
(例:この花は桜と云うらしい)
「言」・・・「上記を含めすべての場合に使える」
(例:感想を言う)
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成り立ち |
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会意文字です(辛+口)。「取っ手のある刃物」の象形と「口」の象形
から悪い事をした時は罪に服するという「ちかい・ことば」を意味する
「言」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ゲン」、「ゴン」
訓読み:「い(う)」、「こと」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「あき」、「あや」、「とき」、「とし」、「とも」、「のぶ」、「のり」、「ゆき」
画数
「7画」
部首
「言(ごんべん(言偏)、げん、ことば(言葉))」
「言」を含む漢字一覧
部首解説:
「言」をもとにして、言葉や言葉を伴う色々な行為に関係する
漢字ができている。
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書き順・書き方 |
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