「謂」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「謂」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「いう」(同意語:言う)
ア:「頭で考えて話す。自分の考えを述べる。」(例:問題点を謂う)
イ:「名付ける。呼び名を述べる。」(例:この花は桜と謂う)
②「いい」
ア:「名称。呼び名。」(例:この花は桜と謂います)
イ:「~という意味」(例:間髪入れずとは正にこの謂いである)
ウ:「理由。ある事をする理由・目的。」(例:この謂いを説明する)
③「いわれ」
ア:「物事が起こった理由」(例:遺跡の謂われを説明する)
イ:「現在に至るまでの立派な歴史」(例:謂れのある寺)
④「思う」
⑤「勤(つと)める」
⑥「所謂(いわゆる)は、「世間(人が集まり生活している場)で
言う所の」という意味」(例:これが所謂、竜巻だ)
⑦「謂何(いかん)は、「いかに(どのように・どんなふうに)」という意味」
[謂・云・言の使い分け](いう)
「謂」・・・「頭で考えて話す場合。呼び名を述べる場合」
(例:問題点を謂う、この花は桜と謂う)
「云」・・・「人から伝えられた事や本から得た事を述べる場合」
(例:この花は桜と云うらしい)
「言」・・・「上記を含めすべての場合に使える」
(例:感想を言う)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(言+胃)。「取っ手のある刃物の象形と口の
象形」(「(つつし(慎・謹)んで)言う」の意味)と「胃の中に入った食べ物
の象形と切った肉の象形」(「胃」の意味)から、「ある物事を胃のように
包んで述べる⇒頭でよく考えて話す」を意味する「謂」という漢字が
成り立ちました。
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読み
音読み:「イ」
訓読み:「いい」、「い(う)」、「いわ(れ)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「つぐ」、「つとむ」
画数
「16画」
部首
「言(ごんべん(言偏)、げん、ことば(言葉))」
「言」を含む漢字一覧
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「述」、「胃」、「云」
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