「広/廣」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「広」は小学2年生で習います。「廣」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(広) |
意味 |
①「ひろい」(反意語:狭)
ア:「空間が大きい。空間に余裕がある。こう。」
(例:広い公園、広大)
イ:「間隔に余裕がある」、「幅が大きい」(例:広い道路)
ウ:「大きい範囲に行き渡っている」(例:広い知識)
エ:「他人の意見をよく取り入れ、思いやりがある」(例:心が広い)
オ:「繁栄している(勢いがよくて栄えている)」
②「ひろげる」
ア:「空間・幅・範囲を大きくする。ひろめる。ひろくする。」
(例:道を広げる)
イ:「大きい範囲に知られるようにする。大きい範囲で行われる
ようにする。ひろめる。ひろくする。こう。」
(例:商売を広げる、広告)
ウ:「包んだり畳んだりしてある物や閉じてある物などを開く。
また、開いて中身をあらわにする」(例:傘を広げる)
エ:「たくさんのものを辺りいっぱいに並べ置く」(例:商品を広げる)
オ:「外へ張り出す」(例:枝を広げた木)
③「ひろがる」
ア:「空間・幅・範囲が大きくなる。ひろくなる。」
(例:道が広がる)
イ:「範囲・規模が大きくなる。ひろまる。ひろくなる。」(例:商売が広がる)
ウ:「畳んだり閉じたりしてある物などが開く。また、先の方に
向かって幅が大きくなる」(例:傘が広がる)
エ:「大きな空間・範囲を占めている」(例:大きな山が広がる)
④「ひろさ(広い事、またその度合い(程度)」
⑤「ひろがり(広がる事、また、広がった所)」
⑥「大きな屋根があり、四方の壁のない建物」
⑦「東西の長さ」(例:広袤)
⑦「直径・さしわたし(円周または球面上の端から円または球の中心
を通り、円周または球面上の端へ渡した直線の長さ)」
⑧「空しい」(同意語:曠)
⑨「広東省(かんとんしょう)・広西チワン族自治区の地」(例:両広)
⑩「兵車十五乗の呼び名」
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成り立ち |
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形声文字です(广+黄)。「家屋(家)の屋根」の象形(「屋根」の意味)と
「人が腰に玉をつけた」象形(「黄色」の意味だが、ここでは、「王」に
通じ、「大きい」の意味)から、大きく広い屋根を意味し、そこから、
「ひろい」を意味する「広」という漢字が成り立ちました。
※「廣」は「広」の旧字(以前に使われていた字)です。
※「広」は「廣」の略字です。
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読み
音読み:「コウ」
訓読み:「ひろ(い)」、「ひろ(まる)」、「ひろ(める)」、「ひろ(がる)」、
「ひろ(げる)」、「ひろ(さ)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「お」、「たけ」、「とう」、「ひろし」、「みつ」、「やす」
画数
「5画」(広)
「15画」(廣)
部首
「广(まだれ(麻垂))」
「广」を含む漢字一覧
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書き順(広) |
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