「外」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「外」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「そと」(反意語:内)
ア:「ある範囲に含まれていない部分。がい。」(例:部屋の外、外部)
イ:「建物から出た空間。建物に含まれない空間。がい。」
(例:外で遊ぶ、外部)
ウ:「物の表に向いた方。見かけ。がい。げ。」
(例:箱の外を塗る、外側、外見、外題)
エ:「自分の家庭・家とは別の所。がい。」(例:外から帰る、外出)
オ:「他国。がい。」(例:外から来た人、外国)
キ:「関係者でない人や場所。がい。」(例:秘密が外に漏れる、部外者)
ク:「世の中(人々が互いに関わり合って生きて暮らしていく場)」
(例:外でもまれる)
ケ:「仏教を「内」と言うのに対して、儒教」
※仏教とは、仏教を開いた釈迦(しゃか)の説いた、仏となる為の
教えの事。
※儒教とは、孔子(前552~前479)が説いた、国は武力ではなく、
徳(人間性・性格・考え方を良くする為の行動で教え導き、考え方や
行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせること)によって天下を
治めるべきであるという思想の事。
「ほか」
ア:「その場所とは違う所。がい。」(例:外の物件を探す、外部)
イ:「それを除いた人や物事。がい。げ。」(例:外の人に頼む、外野)
ウ:「その範囲を越えた部分。がい。」(例:思いの外、困難だ、心外)
エ:「それを除いた人や物事を否定する意味を表す」
(例:嫌なら辞める外ない)
オ:「世の中(人々が互いに関わり合って生きて暮らしていく場)」
(例:外で得た経験)
③「はずす」
ア:「取り付けたり、掛けたりしていたものを取って離す」
(例:受話器を外す)
イ:「身につけていたものを取る」(例:時計を外す)
ウ:「取り逃がす。機会などを失う。」(例:チャンスを外す)
エ:「一時的に、また途中である場所から退いたり離れたりする」
(例:席を外す)
オ:「ある集団・任務や予定等から除く。がい。」
(例:メンバーから外す、除外)
カ:「相手のものをそらして避ける。かわす。」(例:攻撃を外す)
キ:「狙いをそらす」(例:コースを外す)
④「はずれる」
ア:「取り付けたり、掛けたりしていたものが取れる」
(例:受話器が外れる)
イ:「身につけていたものが取れる」(例:時計が外れる)
ウ:「目標からそれる。目標とは別の方向へ行く。」
(例:狙いが外れる)
エ:「予測や期待していた事とは違う結果になる」(例:予報が外れる)
オ:「一定の枠や基準を超える」(例:音程が外れる)
カ:「集団から除かれる」(例:メンバーから外れる)
キ:「一定の範囲を越える」(例:コースから外れる)
ク:「当然あるべきことがらに反する。背(そむ)く。」
(例:道を外れた行為)
⑤「そとにする」
ア: 「忘れる」
イ:「疎(おろそ)かにする(いいかげんにする、軽く扱う)」
⑥「うとんずる(遠ざけて親しまない)」(例:疎外)
⑦「後宮(天皇の妻などが住む所)に対し、朝廷の事」(例:外朝)
※朝廷とは、君主(国を治める最も地位の高い人)が政治を行う所。
または、君主を中心とする政府の事を言う。
⑧「朝廷に対して民間の事」(例:外史)
⑨「妻の身内(母方)」(例:外戚)
⑩「物事の中の基本的な部分に含まれていない事」(例:外伝)
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成り立ち |
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形声文字です(夕(月)+卜)。「月の変形」(「刖(ゲツ)に通じ、「かいて取る」
の意味)と「占いの為に亀の甲羅や牛の骨を焼いて得られた割れ目の
象形」から、占いの為に亀の甲羅の中の肉をかいて取る様子を表し、
そこから、「はずす」を意味する「外」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ゲ」、「ガイ」
常用漢字表外:「ウイ」
訓読み:「そと」、「はず(す)」、「はず(れる)」、「ほか」
常用漢字表外:「と」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「との」、「ひろ」
画数
「5画」
部首
①「夕(た、ゆう、ゆうべ)」
「夕」を含む漢字一覧
②「卜(と、ぼく、ぼくのと(卜のト)、うらない)」
「卜(⺊)」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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