「帰/歸」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「帰」は小学2年生で習います。「歸」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(帰) |
意味 |
①「かえる」
ア:「自分の家や前に居た場所に戻る。き。」(例:家に帰る、帰宅)
イ:「今いる場所を離れて去る」(例:客が帰る)
ウ:「野球で、ランナーが本塁を踏んで得点になる」
(例:走者が帰る)
②「かえす」
ア:「自分の家や元いた場所へ行くように仕向ける」(例:家に帰す)
イ:「野球で、ランナーが本塁を踏むようにさせる」(例:走者を帰す)
③「きする」
ア:「あるところに落ち着く。最後にはそうなる。」
(例:努力が水の泡に帰する、帰着)
イ:「罪・責任等を他の人や物のせいにする」
(例:責任を部下に帰する)
ウ:「従う。味方する。き。」(例:帰順、帰服)
エ:「信仰(神や仏などを信じる事)するようになる。き。」(例:帰依)
④「嫁(とつ)ぐ(嫁に行く)」(例:帰寧、帰嫁)
⑤「往(ゆ)く(目的地へ向かう)」(例:帰向、帰往)
⑥「身・心を寄せる」(例:帰国、帰向)
⑦「身を寄せる所。故郷。」(例:帰省)
⑧「任(まか)せる」、「委(ゆだ)ねる」(例:帰属)
⑨「終わる」、「死ぬ」(例:帰元)
⑩「贈る」、「与える」
[帰・返の使い分け](かえる・かえす)
「帰」・・・「人間が戻る場合」(例:国へ帰る)
「返」・・・「人間以外の物事が戻る場合」(例:野生に返る)
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成り立ち |
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会意文字です。「神に供える肉」の象形と「ほうき」の象形から、
人が無事にかえった時に清潔にした場所で神に感謝を捧げる
さまから、「かえる」を意味する「帰」という漢字が成り立ちました。
※「帰」は「歸」の略字です。
※「歸」は「帰」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「キ」
常用漢字表外:「ギ」(歸のみ)
訓読み:「かえ(る)」、「かえ(す)」
常用漢字表外:「おく(る)」、「とつ(ぐ)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「もと」、「ゆき」、「より」
画数
「10画」(帰)
「18画」(歸)
部首
「帰の部首」
「巾(きんべん(巾偏)、はば、はばへん(幅偏))」
「巾」を含む漢字一覧
「歸の部首」
①「止(とめる、とめへん(止偏))」
「止」を含む漢字一覧
②「巾(きんべん(巾偏)、はば、はばへん(幅偏))」
「巾」を含む漢字一覧
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書き順(帰) |
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