「離」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「離」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「はなす」
ア:「くっついているものを分ける」
イ:「その位置から遠ざける」
ウ:「2つのものの間に隔たり(距離)を作る」
エ:「視線を別の所に移す」(例:目を離す)
オ:「捨てる」
カ:「除く」、「はずす」
②「はなれる」
ア:「くっついているものの一方が動いて別々になる」(例:地から足が離れる)
イ:「遠ざかる」
ウ:「間にかなり距離がある」(例:家と学校はだいぶ離れている)
エ:「二つの数値・地位などに隔たりがある」(例:年の離れた弟)
オ:「別れる」(例:離婚)
カ:「取り決めたことや目上の人の考え・命令などに従わずに反抗
したり反対したりする」、「そむく」、「さからう」(例:背離)
キ:「避ける」
ク:「関係がなくなる」(例:離れられない仲)
ケ:「信頼を失う」(例:恋人の心が離れる)
コ:「ある事柄に対する思いがなくなる」(例:好きな人の事が頭から離れない)
サ:「職務(担当している仕事)や仕事をやめる」(例:会長職を離れる)
③「かかる」
ア:「ひっかかる」
イ:「偶然会う」、「予想していなかった出来事にあう」
ウ:「災い(人に不幸をもたらす出来事など)を身に受ける」
④「並ぶ」、「2人並ぶ」
⑤「2つ」、「つい(対)」
⑥「連なる」、「連ねる」
⑦「日時が過ぎる」、「時がたつ」
⑧「応ずる」
ア:「相手の働きかけに対応して行動を起こす」
イ:「呼びかけに返事をする」、「応答する」
ウ:「物事の変化に合わせて、それにふさわしく対応する」
⑨「うれい(予測される悪い事態に対する心配)」
⑩「垣根(敷地を限るために設ける囲いや仕切り。竹や植木などで作る)」
⑫「やまなし(バラ科の落葉大高木。果実はナシに似るが小形で、
黄色または紅色に熟す)」
⑬「なし(バラ科ナシ属の落葉高木。ナシ属には西洋ナシ・中国ナシなどがある)」
⑭「明らか」
⑮「網」
⑯「易の卦の名前」
ア:「八卦の1つ。物では火に、方位では南に配する」
イ:「六十四卦の1つ。順番を守れば、物事がみな成るかたち」
⑰「物事の姿・性質・ありさまなどを言い表す」(例:離離)
⑱「みずち(水にすみ、蛇に似た動物。または、水神の名前。)」
[離・放の使い分け](はなれる・はなす)
「離」・・・「分かれて大きな隔たり(距離)ができる事に重点を置く場合」
(例:故郷を離れる、目を離す)
「放」・・・「分かれて束縛がなくなる事に重点を置く場合」
(例:犬を放す、見放す)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(离+隹)。「頭に飾りをつけた獣」の象形と「尾の短い
ずんぐりした小鳥」の象形から、「チョウセンウグイス」の意味を表したが、
「列・刺」に通じ(「列・刺」と同じ意味を持つようになって)、切れ目を入れて
「はなす」を意味する「離」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「リ」
訓読み:「はな(す)」、「はな(れる)」
常用漢字表外:「かか(る)」、「つ(く)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「あき」、「あきら」、「つら」
画数
「19画」
部首
「隹(ふるとり(古鳥)」
「隹」を含む漢字一覧
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