「寄」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「寄」は小学5年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「よせる」
ア:「頼む」(例:寄託)
イ:「任す」、「預ける」
ウ:「送る」(例:回答を寄せる)
エ:「与える」
オ:「傾ける」
カ:「愛情・興味・好意などの気持ちを持つ」(例:心を寄せる)
キ:「近づく」(例:波が岸辺に寄せる)
ク:「近づける」(例:肩を寄せる)
ケ:「1ヶ所に集める」、「まとめて一緒にする」(例:書類を寄せておく)
サ:「頼る」(例:寄生虫、寄食)
②「よる」
ア:「頼る」
イ:「仮住まいする(1時的にそこに住む)」
ウ:「近づく」、「近寄る」
エ:「1ヶ所に集まる」、「一緒になる」
オ:「ある所へ向かう途中で、他の所を訪れる」(例:立ち寄る)
カ:「もたれかかる」
キ:「多くなる」(例:しわが寄る)
ク:「考えがそこに至りつく。」(例:思いも寄らない事件)
③「頼り」、「頼み」、「期待」
日本のみで用いられる意味
④「より」
ア:「ある方向・場所などに近づいて位置すること」
(例:新ビルが駅寄りに立つ)
イ:「人などが集まること。また、その集まりぐあい」
(例:人の寄りが良い)
ウ:「できものなどが1か所に固まること。また、その固まり」
エ:「相撲で、相手のまわしを取り、体を合わせるようにして土俵際に進むこと」
⑤「寄席(よせ)(落語、漫才、手品などを有料でお客さんに見てもらう場所)」
[寄・因の使い分け](よる)
「寄」・・・「近づく」(例:左へ寄る)
「因」・・・「基づく(頼みとする、ある物事が成り立つ土台・原因になるもの)」
(例:不注意に因る事故)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(宀+奇)。「屋根(家屋)」の象形と「両手両足を広げて
立つ人の象形と口の象形と口の奥の象形」(口と口の奥の象形で「かぎがたに
曲がる」の意味を持つ為、「身体を曲げて立つ人」の意味を表す)から、
つりあいが保てず片方の家屋の下に身をよせる事を意味し、そこから、
「よせる」を意味する「寄」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「キ」
訓読み:「よ(せる)」、「よ(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「より」
画数
「11画」
部首
「宀(うかんむり(ウ冠))」
「宀」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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