| 「空」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「空」は小学1年生で習います。)
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| 成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
| 意味 |
①「そら」(同意語：虚)
ア：「地上を覆って高く広がる無限の空間」(同意語：天)
イ：「天気・天候(気温・湿度 ・風・雲量等を総合した状態)」
(例：今にも雨が降りそうな空)
ウ：「その人が住んでいる所から遠く離れている場所」
(例：故郷の空を懐かしむ)
エ：「心持ち(心の状態)」(例：生きた空もない)
オ：「頭の中で覚えて(記憶して)おり、書いたものなどを見ない
で済む事」(例：彼の電話番号は空で言える)
カ：「家の屋根等、高い物の上部」
キ：「他の事に心が奪われて、 そのことに注意が向かない事」
(例：うわの空)
ク：「はっきりした理由もなく事が起こるさま」
ケ：「確かな根拠(理由)もなく推測(類似の事実を当てはめて
みて、見当をつける(予想する)するさま」
コ：「嘘、偽り(くう)」(例：空笑い、架空)
サ：「信頼できない」(例：空頼み)
シ：「はっきりした理由のない」(例：空恐ろしい)
②「むなしい」(同意語：虚)
ア：「内容がない(から)」(例：空しい言葉、空元気)
イ：「存在しない(から)」
ウ：「中のものがない(から、くう)」(例：空っぽ、空腹)
エ：「才能・欲望などがない(から)」
オ：「何もない(から)」
オ：「少ない」、「まれである」
カ：「無益である」、「無駄である」
キ：「長く続かない」、「その場限りである」(例：空しい世の中)
ク：「根拠(理由)がない」
ケ：「死んで魂がない」
コ：「寂しい」
サ：「尽きる」、「乏しい」
③「あく・からになる・すく(今までそこを占めていたもの塞(ふさ)いで
いたものが除かれたりなくなったりする、中の物がなくなる)」
(例：あく⇒肺に穴が空く、席が空く、手が空く)
(例：からになる⇒酒が空になる)
(例：すく⇒電車が空く、腹が空く、胸が空く)
④「むなしくする・からにする(中の物をなしにする)」
⑤「大きい」
⑧「広い」
⑨「素直なさま」
⑫「道家思想でいう虚無(何もない状態)」
※道家思想とは、中国の思想家：老子・荘子の思想(考え)の事を
言い、何もせずあるがまま(自然)にまかせることの重要性を説いた。
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| 成り立ち |
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会意兼形声文字です(穴+工)。「穴ぐら」の象形(「穴」の意味)と
「のみ・さしがね」の象形(「のみなどの工具で貫く」の
意味)から「貫いた穴」を意味し、そこから、「むなしい」、「そら」
を意味する「空」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み：「クウ」、「コウ」
訓読み：「そら」、「あ(く)」、「あ(ける)」、「から」、「むな(しい)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み)：「たか」
画数
「8画」
部首
「穴(あな、あなかんむり(穴冠))」
「穴」を含む漢字一覧
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