「済/濟」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「済」は小学6年生で習います。「濟」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(済) |
意味 |
①「等しい」(同意語:斉)
②「入れる」
③「数の多いさま」(例:済済)
④「空気が重たくて、近寄りにくいさま」(例:済済)
⑤「美しくて立派なさま」(例:済済)
⑥「川の名前(済水)。河南省済源市の王屋山を発し、黄河に注ぐ川。」
⑦「渡る」、「渡す」、「川を渡る」
⑧「渡し場(船で人・車などを対岸へ渡す所)」
⑨「救う」、「助ける」(例:救済、経済)
⑩「なす」、「成し遂げる」
⑪「成る」、「出来上がる」
⑫「すむ(終わる)」、「すます(終わらせる)」(例:返済)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(氵(水)+斉(齊))。「流れる水」の象形(「水」の意味)と
「穀物の穂が伸び、はえそろっている」象形(「そろう」の意味)から、多くの
ものが「そろう」、「ひとしい」を意味する「済」という漢字が成り立ちました。
また、「齊」は「進」に通じ(「進」と同じ意味を持つようになって)、「進む」
の意味をあらわすようになり、そこから、「川を進む」、「渡る」、貧困や
障害をわたり過ごさせ「助ける」の意味も表すようになりました。
※「済」は「濟」の略字です。
※「濟」は「済」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「サイ」
常用漢字表外:「セイ」、「ザイ(濟のみ)」
訓読み:「す(ます)」、「す(む)」
常用漢字表外:「すく(う)」、「な(す)」、「わた(す)」、「わた(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「いつき」、「お」、「かた」、「さだ」、「さとる」、「すみ」、「ただ」、
「とうる」、「とおる」、「なり」、「なる」、「まさ」、「ます」、「やす」、
「よし」、「わたす」、「わたり」、「わたる」
画数
「11画」(済)
「17画」(濟)
部首
「氵(さんずい(三水))」
「氵」を含む漢字一覧
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書き順・書き方(済) |
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