「詠」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「詠」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「うたう(声を長く引いて詩や歌をうたう)」(同意語:歌)(例:朗詠、吟詠)
②「うた」、「詩歌(和歌・俳句・詩など、一定の規則にそって書き表された文)」
③「詩歌を作る事」(例:近詠)
日本のみで用いられる意味
④「よむ(和歌を作る)」
⑤「ながめる」
[読・詠の使い分け](よむ)
「読」・・・「書かれている事を理解する」、「声を出してよむ」、「数をかぞえる」、
「推測する」(例:手紙を読む、秒読み、顔色を読む)
「詠」・・・「詩歌(和歌・俳句・詩など、一定の規則にそって書き
表された文)を作る」(例:俳句を詠む)
[歌・唄・詠・謡・謳の使い分け](うたう)
「歌」・・・「リズム(強弱・遅速等の変化)をつけて声を出す場合」
(例:カラオケで歌う)
※邦楽(日本の伝統的なスタイルを基礎とする音楽)にリズム
をつけて声を出す場合、「歌」の代わりに「唄」も使用できる。
※詩歌にリズムをつけて読む場合は、「歌」の代わりに
「詠」も使用できる。
「謡」・・・「能(日本の舞台芸術・歌いながら舞う劇)の台本(脚本)
に節(区切り)をつけて声を出す場合」
「謳」・・・「褒める」、「主張する」(例:平和な世を謳う、民主主義を謳う)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(言+永)。「取っ手のある刃物の象形と口の象形」
(「(つつしんで)言う」の意味)と「支流を引き込む長い流域を持つ川」の象形
(「いつまでも長く続く・はるか」の意味)から、口から声を長く引いて
「(詩歌を)うたう」を意味する「詠」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「エイ」
訓読み:「よ(む)」
常用漢字表外:「うた(う)」、「なが(める)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「え」、「かぬ」、「かね」
画数
「12画」
部首
「言(ごんべん(言偏)、げん、ことば(言葉))」
「言」を含む漢字一覧
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