「読/讀」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「読」は小学2年生で習います。「讀」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(読) |
意味 |
①「よむ」
ア:「文字で書かれたものを一字一字、声に出して言う。どく。」
(例:子供に本を読んでやる、読者)
イ:「文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解する。どく。」
(例:家で本を読む、グラフから成績を読む、解読)
ウ:「外面を見て、その隠された意味や将来など推測する(見当をつける)」
エ:「漢字を日本での言葉で表す」(例:冬はふゆと読む)
オ:「数をかぞえる」(例:票を読む)
カ:「囲碁・将棋で、先の手を考える」(例:5手先を読む)
キ:「書物をリズムをつけて面白く声に出して言う人が
多くの人前で語る。口演する。」(例:劇場で読む)
②「よみ」
ア:「文字で書かれたものを一字一字、声に出して言う事。どく。」
(例:3行目から読みなさい、朗読)
イ:「文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解する事。どく。」
(例:斜め読み、黙読)
ウ:「漢字を日本での言葉で表す事」(例:訓読み)
エ:「人の心の中や物事の成り行きを推測する(見当をつける)事」
(例:読みが深い)
オ:「碁・将棋で打つ手順を先まで見通す事」(例:読み負けた)
カ:「読みガルタ(絵札を用いたカードゲームの一種)の略」
②「説く(説明する)」
③「語る」
④「文体の名前。読後の感想文の類」
⑤「文中につける区切りの印(しるし)。理解しやすくするもの。」
(例:句読点)
[読・詠の使い分け](よむ)
「読」・・・「書かれている事を理解する・声を出して言う」、
「数をかぞえる」、「推測する」
(例:手紙を読む、顔色を読む)
「詠」・・・「詩歌(和歌・俳句・詩など、一定の規則にそって書き
表された文)を作る」(例:俳句を詠む)
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成り立ち |
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形声文字です(言+売)。「取っ手のある刃物の象形と口の象形」
(「(つつし(慎・謹)んで)言う」の意味)と「足が窪(くぼ)みから出る象形(「出る」
の意味)と網の象形と貝(貨幣)の象形(網をかぶせ、財貨を取り入れる、
「買う」の意味)」(買った財貨が出る、すなわち、「売る」の意味だが、
ここでは、「属」に通じ、「続く」の意味)から、「言葉を続ける・よむ」を
意味する「読」という漢字が成り立ちました。
※「讀」は「読」の旧字(以前に使われていた字)です。)
※「読」は「讀」の略字です。
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読み
音読み:「ドク」、「トク」、「トウ」
訓読み:「よ(む)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「おと」、「よし」、「よみ」
画数
「14画」(読)
「22画」(讀)
部首
「言(ごんべん(言偏)、げん、ことば(言葉))」
「言」を含む漢字一覧
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書き順(読) |
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