「奥/奧」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「奥」は中学生で習います。「奧」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「おく」
ア:「入り口・表から中のほうへ深く入った所」
イ:「部屋の西南のすみを言い、部屋の中で最も価値のある所。
ここに神を祭った」
ウ:「奥座敷(家屋の、入り口から内へ深く入った所。家族が
立ち座ったりする所)」
エ:「寝室」
オ:「表面に現れない深い所」、「内部」
カ:「心の底」
キ:「簡単には知る事ができない深い意味」(例:数学は奥が深い)
ク:「芸や学問をきわめて得られるもの」(例:武道の奥をきわめる、奥義)
以下は日本のみで用いられる意味
ケ:「夫人(妻)」(例:奥方)
コ:「身体と心の発達が遅い事。また、その子」
サ:「稲の、遅く成熟するもの」(例:奥稲)
シ:「東北地方」(例:奥州、陸奥)
ス:「書物の終わりの著者名・書写年月日・来歴などに
ついての書き入れ」(例:奥書)
セ:「終わり」
ソ:「将来」
タ:「右を辺(へ)というのに対し左」
②「主要(特に大切)な点」
③「くま(川の水が折れ曲がって入りこんだ所)」(同意語:澳)
④「暖か(あたたか)」(同意語:燠)
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成り立ち |
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形声文字です(審の省略形+廾)。「屋根・家屋の象形と種を散りまく象形
と区画された耕地の象形」(「探・播」に通じ(「探・播」と同じ意味を持つ
ようになって)、「くわしく知る」の意味)と「両手」の象形から、目がとどかず、
手で詳しく知る事ができない事を意味し、そこから、「おく」を意味する
「奥」という漢字が成り立ちました。
※「奧」は「奥」の旧字(以前に使われていた字)です。
※「奥」は「奧」の略字です。
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読み
音読み:「オウ」
常用漢字表外:「イク」(奧のみ)
訓読み:「おく」
常用漢字表外:「くま」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「うち」、「おき」、「すみ」、「ふか」、「むら」
画数
「12画」(奥)
「13画」(奧)
部首
「大(だい、だいかんむり(大冠)、だいがしら(大頭))」
「大」を含む漢字一覧
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