「猿/猨」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「猿」は中学生で習います。「猨」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「さる・ましら(霊長目(約220種の生物によって構成)のうち、ヒトを
除いたものの総称。キツネザル類、オナガザル類などがある。)」
②「ずるがしこい者や物まねの上手な者やわからず屋で融通のきかない者や
まぬけな者をばかにする言葉」
③「雨戸などの戸締りの為に、上下の骨組みに設置する細木」
④「自在鉤(じざいかぎ)(鍋や鉄瓶などを掛ける道具)の高さを調整する横木」
⑤「小さな紙片の四隅を折って括猿(くくりざる)のような形をつくり、中央に
穴をあけて凧(たこ)の糸に通し、凧の糸目の所まで上がっていかせる
仕掛けのおもちゃ」
⑥「ミカンの実の一袋を髪の毛などにくくって、括猿(くくりざる)の形を
作り上げる遊び」
⑦「(風呂に入りに来た客の垢(あか)をかく動作を猿が爪で物をかくのに
なぞらえて(借りて表現して)いう)江戸で、湯女(風呂に入りに来た客の
垢(あか)すりや髪を洗ったりする女)の事」
⑧「江戸時代、京都や大阪で岡っ引(警察機能の末端を担った非公認の
協力者)のこと」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(犭(犬)+袁(爰))。「耳を立てた犬」の象形と「ある物を
上下から手をさしのべてひく」象形(「ひく」の意味)から、長い手で物を
引き寄せてとる動物「さる(ましら)」を意味する「猿」という漢字が成り立ちました。
※「猿」は「猨」の略字です。
※「猨」は「猿」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「エン」
訓読み:「さる」
常用漢字表外:「ましら」
画数
「13画」(猿)
「12画」(猨)
部首
「犭(けものへん(獣偏)、いぬへん(犬偏))」
「犭」を含む漢字一覧
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