「鼎」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「鼎」は常用漢字外(人名用漢字)です。 「鼎」は部首です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首解説 |
意味 |
①「かなえ」
ア:「古代、中国の底の深い器。三本足で二つの取っ手がある。
物を煮るのに用い、また、宗廟(祖先の霊や身分・地位
の高い人の霊を祭る家屋)に置く宝器とされている。形に
大小あり、普通は金属製である・石製のものも少しある。
模様などが刻まれていて、美しい。また、罪人を煮殺す刑具
としても用いられた」
イ:「夏(カ)の禹王(うおう)が九枚の金を集めて作った九つの鼎。
これを王位伝承の宝器として後代に伝えてから、転じて、
「王位」、「王が国を統治する為に行う事業」の意味として
用いる」(例:鼎運)
ウ:「鼎の三足を三公(中国の王を補佐する最高の地位の官名)
にたとえて、「大臣」の地位を言う」(例:鼎位)
②「とうとい(優れて価値があり、尊敬すべきさま)」
③「まさに(ちょうど)」、「まさに~しようとする」
④「当たる」
⑤「易の六十四卦の一つ。物を改める形を表す漢字」
※易とは、中国の占いの1つです。
※六十四卦とは、占いのひとつで儒教の基本経典でもある易で
用いられる基本図象の事を言います。
※儒教とは、国は武力ではなく、徳(人間性・性格・考え方を良くするための
行動で教え導き考え方や行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせる
こと)によって天下を治めるべきであるという思想の事を言います。
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成り立ち |
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象形文字です。「かなえの象形」から、「かなえ」を意味する
「鼎」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「テイ」、「チョウ」
訓読み:「かなえ」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「あたる」、「かね」、「ゆたか」、「よし」
画数
「13画」
部首
「鼎(かなえ、てい)」
「鼎」を含む漢字一覧
部首解説:
「鼎」をもとにして、色々な種類の鼎や鼎の一部分を指す漢字ができている。
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