「荒」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「荒」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「あれる」
ア:「雑草が地を覆う」、「雑草が生い茂る」
イ:「盛んだったものが、盛んでなくなる」
ウ:「使われなくなる」、「行われなくなる」
エ:「風・波・天候などが穏やかでなくなる」
オ:「態度・行動などが穏やかでなくなる」
カ:「生活や心などが乱れて、穏やかでなくなる」
キ:「肌が乾燥してカサカサした状態になる」
ク:「物事の進行が普通でなくなる」
ケ:「相場が激しく変動する」
②「あれた土地」
③「不作(作物の出来が悪い事)」
④「覆う」、「覆いかぶさる」、「覆い」
⑤「忘れる」
⑥「無視する」
⑦「過ぎ去った事を思い起こさない」
⑧「すさむ」、「すさぶ」
ア:「生活や心などが乱れて、穏やかでなくなる」
イ:「雨や風などの勢いが激しくなる」、「ひどくなる」
ウ:「物事の繊細さ・上品さが失われていいかげんになる」
エ:「1つの物事に集中しすぎて、心を奪われる」(例:酒にすさむ)
オ:「勢いが尽きて衰える」
⑨「滅びる」、「敗れる」
⑩「滅ぼす」
⑪「遠い」、「遠い果ての地」
⑫「大きい」、「大きくする」
⑬「むなしい」
ア:「内容がない」
イ:「無駄である」
⑭「嘘(うそ)」
日本のみで用いられる意味
⑮「あらい」
ア:「乱暴」、「態度や行動が穏やかでない」
イ:「勇気があって強そうである」
ウ:「風雨などが激しい」
エ:「程度が普通の状態を超えている」
⑯「あれ」
ア:「暴風雨」
イ:「肌がボロボロになる事」
ウ:「物事の状態・勢力がひどく変化する事」
⑰「あらす(害を与える)」
[粗・荒の使い分け](あらい)
「粗」・・・「大まか」、「大ざっぱ」(例:粗い縫い目)(「精」の反意語)
「荒」・・・「勢いが激しい」(例:金使いが荒い)(「穏やか」の反意語)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です。「並び生えた草」の象形と「人の死体に何か物を
添えた象形と大きな川の象形」(「大きな川のほか何もない」の意味)
から、「あれはてた草のほか何もない」意味する「荒」という漢字が
成り立ちました。
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読み
音読み:「コウ」
訓読み:「あら(い)」、「あ(らす)」、「あ(れる)」
常用漢字表外:「すさ(ぶ)」、「すさ(む)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「あらう」、「あらら」、「ら」
画数
「9画」
部首
「艹・艹・艸(くさ、くさかんむり(草冠)、そうこう)」
「艹・艹・艸」を含む漢字一覧
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