「契/契」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「契」は中学生で習います。「契」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「わりふ(木片などの中央に証拠となる文字を記し、また証印を押して、
二つに割ったもの)」(例:契符)
②「書きつけ(簡単な文を書いた物)」
③「手形(一定の金額の支払いを目的とする紙片)」
※手形の仕組み・・・簡単に言うと、商人が商品購入のために発行した手形
を相手先に送り、相手が受け取った手形を発行元や商人が取引している
銀行に換金を要求して売買契約を成立させます。
④「ちぎり」
ア:「約束」、「誓い」
イ:「男女の肉体的な交わり」
ウ:「(親しい)交際」
エ:「前世からの因縁(運命)」
⑤「ちぎる」
ア:「固く約束する」
イ:「夫婦の約束を結ぶ」
ウ:「男女が肉体的な関係を結ぶ」
⑥「占う為に亀の甲羅を焼く。また、その道具」
⑦「刻む」、「切る」
⑧「よくない事になるのではないかと心配して苦しむ」
⑨「あわただしい(落ち着かない)」
⑩「久しい」、「親しい仲ではない」
⑪「人名。殷の湯王の先祖。禹(ウ)を助けて商の地で、役人
としての任務を与えられた。」
⑫「契丹は、中国の東北部にいた種族。または、国名。」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(丰+刀+大)。「刻み付ける」象形と「刀」の象形と
「両手両足を伸びやかにした人」の象形から、人の肌や骨に符号に
刻み付ける事を意味し、そこから、「きざむ」、「ちぎる(約束する)」、
「しるし」を意味する「契」という漢字が成り立ちました。
※「契」は「契」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「ケイ」
常用漢字表外:「キツ」、「ケツ」、「セツ・ケチ・セチ・コチ(契のみ)」
訓読み:「ちぎ(る)」
常用漢字表外:「きざ(む)」、「わりふ」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「ちぎる」、「ひさ」
画数
「9画」(契・契)
部首
「大(だい、だいかんむり(大冠)、だいがしら(大頭))」
「大」を含む漢字一覧
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