「鎮/鎭」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「鎮」は中学生で習います。「鎭」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「しずめる(強い力でしずめる)」
ア:「乱れや痛みや興奮などを強い力でしずめる」
(例:痛みを鎮める薬)
イ:「おす」、「おさえつける」(例:鎮圧)
ウ:「無理やり止める・とどめる」
②「しずまる(強い力でおさえつけて、静かになる)」
③「おさえ」
ア:「おもし」(例:文鎮)
イ:「中心的な存在」(例:重鎮)
④「陣屋(軍隊が集まっている所)」
⑤「町」、「商業などの盛んな大きな町」
⑥「常に(いつも)」、「長く」
⑦「ふさぐ」、「ふさがる」(同意語:填/塡)
⑧「うずめる」、「埋まる」
[静・鎮の使い分け](しずめる)
「静」・・・「自然にゆっくりしずめる。」(例:気を静める)
「鎮」・・・「強い力でしずめる。」(例:痛みを薬で鎮める、内乱を鎮める)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(金+真(眞))。「金属の象形とすっぽり覆うさまを
表した文字と土地の神を祭る為に柱状に固めた土」の象形(「金属」の
意味)と「さじの象形と鼎(かなえ)-中国の土器の象形」(「つめる」の意味)
から、いっぱいに詰め込まれた金属「おもし」、「おさえ」を意味する
「鎮」という漢字が成り立ちました。転じて(派生して・新しい意味が分かれ
出て)、「しずめる」の意味も表すようになりました。
※「鎮」は「鎭」の略字です。
※「鎭」は「鎮」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「チン」
訓読み:「しず(まる)」、「しず(める)」
常用漢字表外:「おさ(え)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「おさむ」、「しげ」、「しずむ」、「しずめ」、「しん」、「たね」、
「つね」、「なか」、「まさ」、「まもる」、「やす」、「やすし」
画数
「18画」(鎮)
「18画」(鎭)
部首
「金(かね、かねへん(金偏))」
「金」を含む漢字一覧
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