「乚」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「乚」は常用漢字外です。「乚」は部首です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首解説 |
意味 |
※「乚」は「隠」の古字(昔、使われていたが、現在では廃れ使われ
なくなった漢字)です。
①「かくす」
ア:「人の目に触れないようにする」、「物で覆ったり、しまいこんだりする」
イ:「物事を人に知れないようにする」、「秘密にする」
ウ:「死者を土に埋める」
②「かくれる」
ア:「物の陰になったり、さえぎられたりして見えなくなる」
イ:「世の中や人の目からのがれる」、「どこにいるかわからないように
する。またその人。」
ウ:「表面・外部から見えないところに存在する」
エ:「世間に名前や力が知られないでいる」
オ:「去る」、「いなくなる」
③「ひそか(人に知られないように物事をするさま)」、「ひそかに」
④「かすか(はっきりとは認められないさま)」
⑤「奥深い(深い意味がある)」
⑥「人目につかない場所」
⑦「いたむ」
ア:「心配する」(同意語:慇)
イ:「悲しむ」、「かわいそうに思う」
⑧「落ち着いている」
⑨「盛ん」(同意語:殷)
⑩「拠(よ)る(ある物事の根拠・基準・理由となる)」
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成り立ち |
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象形文字です。「ジグザグなもの」の象形から、「かくされた地点」を意味
する「乚」という漢字が成り立ちました。また、「慇(イン)」に通じ(同じ読み
を持つ「慇」と同じ意味を持つようになって)、「いたむ(心配する)」の意味
も表すようになりました。
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読み
音読み:「オツ」、「オチ」、「イン」、「ゴウ」
訓読み:「かく(れる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「1画」
部首
「乙(おつ、おつにょう(乙繞))」、「乚(おつ、おつにょう(乙繞)、つりばり)」
「乙(乚)」を含む漢字一覧
部首解説:
「乙」と「乚」も折れ曲がった物を示す漢字です。
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