「秦」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「秦」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「国名」
ア:「今の陝西(センセイ)省の地を領有し、戦国時代には
戦国七雄の一つとなり、始皇帝の時、天下を統一した。
(紀元前778年-紀元前206年)」
イ:「五胡十六国の1つ。晋の時に苻健が建てた国。大秦と
言い広めた。都は長安。前秦という。(351年-394年)」
ウ:「五胡十六国の1つ。姚萇(ヨウチョウ)が前秦を滅ぼして
建てた国。大秦と言い広めた。都は長安。後秦という。
(384年-417年)」
エ:「五胡十六国の1つ。乞伏国仁(キツブクコクジン)が後秦から
独立して建てた国。都は苑川(エンセン)。西秦(385年-431年)」
②「王朝の名前。始皇帝が天下を統一して建てた王朝。咸陽(カンヨウ)
を都とした。三代十五年で漢の高祖に滅ぼされた。
(紀元前321-紀元前206)」
③「シナ(中国)の元の呼び名」
④「甘粛省(カンシュクショウ)の古い名前」
⑤「陝西省の別名」
日本のみで用いられる意味
⑥「はた(応神天皇の時に日本人となった漢民族の子孫に
与えた名字。)」
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成り立ち |
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会意文字です(禾+舂の省略形)。「穂先が茎の先端にたれかかる」象形
(「稲」の意味)と「両手で持ち上げるきね」の象形から、「稲が上へ上へと
伸び茂る」の意味を表し、そこから、「国名」、「王朝名」を表す「秦」という
漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「シン」、「ジン」
訓読み:「はた」
画数
「10画」
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「禾」、「泰」
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