「渡」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「渡」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「わたる」
ア:「間を隔てているものの一方から他方へ越えていく」
イ:「船や飛行機で海外へ行く」、「海外から来る」
ウ:「鳥が繁殖地と越冬地の間をいききすること」
エ:「通り過ぎていく」
オ:「あちらこちらと動いていく」
カ:「ある範囲にまで及ぶ」、「広く通じる」
キ:「ある事柄にかかわりをもつ」、「関係する」
ク:「ある時間・期間とぎれずに引き続く」
ケ:「世の中を生きていく」、「暮らす」
コ:「他の人の所有物となる」
サ:「配られて、ある範囲全体に届く」
シ:「相撲で、双方互角に組む」
ス:「一方から他方へ移動する」、「行く、または、来る」
セ:「行く・歩くの敬語」
ソ:「在る・居るの敬語」
②「わたす」
ア:「人や荷物を舟で向こう岸に運ぶ」
イ:「物の上を越えて、一方から他方へ物がとどくようにする」
ウ:「手渡す」
エ:「自分の持っているもの、権利などを他の人に与える」
オ:「人や物を他の場所に移す」
カ:「通りなどを歩かせる」
キ:「馬で、川などを渡る」
ク:「神仏の力で、迷っている人々を救う」
③「わたし」
ア:「物などを人に渡すこと」
イ:「人や貨物を舟で向こう岸に渡すこと。また、その舟や、舟の着く場所」
ウ:「船から岸や他の船に渡るためにかけた板」
エ:「直径」
④「わたり」
ア:「川などの渡る場所」
イ:「離れた二つの場所に掛けて渡すもの」
ウ:「外国から渡来すること」
エ:「定住しないで渡り歩くこと」
オ:「退職した官僚が退職後の勤め先を次々と移り歩くこと」
カ:「両者が通じ合うように交渉すること」
キ:「囲碁で、相手の石を挟んで両方の石が連絡すること」
ク:「動物、特に鳥が、環境の変化に応じて行う季節的な往復移動」
ケ:「直径」
コ:「川などを渡ること」
サ:「活版印刷の組版で、ページ物を組み付けるとき、見開きの
左側の版の左端から右側の版の右端までの寸法」
シ:「ある所へやって来ること」
ス:「来訪すること」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(氵(水)+度)。「流れる水」の象形と「屋根の象形と
器の中の物を煮たり・沸かしたりする象形と右手の象形」(「ものさしを
わたして測量する」の意味)から、「水をわたる」を意味する「渡」という
漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ト」
訓読み:「わた(す)」、「わた(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「ただ」、「わたり」、「わたる」
画数
「12画」
部首
「氵(さんずい(三水))」
「氵」を含む漢字一覧
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