「痴/癡」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「痴」は中学生で習います。「癡」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「おろか(愚)」
ア:「頭の働きがにぶいさま」、「考えが足りないさま」
イ:「ばかげているさま」
ウ:「未熟なさま」
②「くるう(狂)」
ア:「精神状態が普通でなく異常な状態になる」、「普通では考えられない
行動をするようになる」
イ:「物事に夢中になって、善悪などの判別がつかなくなる」
③「三毒の1つ。」(仏教語)
※三毒とは、さとり(迷いを取り除いて永遠に変わる事のない物事の正しい道筋を
理解して自分のものにする事)をさまたげるものの事を言う。三毒には、
貪(むさぼり)、瞋(いかり)、痴(まよい)がある。
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(疒+疑(知))。「人が病気で寝台にもたれかかる」象形
(「病気」の意味)と「人が頭をあげ思いこらしてじっと立つ象形と十字路の
左半分・角のある牛・立ち止まる足の象形」(人が分かれ道にたちどまって
のろま牛のようになる、すなわち、「じっと立ち止まってためらう」の意味)
から、「物事にうまく対応できない病気」、「愚か」、「狂う(正常でなくなる)」
を意味する「痴」という漢字が成り立ちました。
※「痴」は「癡」の略字です。
※「癡」は「痴」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「チ」
訓読み:常用漢字表内はなし
常用漢字表外:「おろ(か)」、「し(れる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「13画」(痴)
「19画」(癡)
部首
「疒(やまいだれ(病垂))」
「疒」を含む漢字一覧
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