「正」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「正」は小学1年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「ただしい」
ア:「形や向きがまっすぐである。曲がっていない。」
(例:正しく立つ)
イ:「伝統的にその分野や業界の特徴を今まで引き継いでいる」
(例:由緒正しい家・神社)
ウ:「間違っていない。事実と合っている。せい。しょう。」
(例:正しい証言、正解、正直)
エ:「身なり(外から見た様子)や考え方や行動がしっかり
できている。きちんとしている。整っている。せい。」
(例:礼儀正しい、行動を正しくする、正装)
オ:「法律・規範・規準に対して乱れた所がない。せい。」
(例:正しい判決、正装、正式)
②「ただす・ただしくする」
ア:「良くない所、間違っている所を直す。改める。せい。」
(例:文章を正す、校正)
イ:「乱れている所を整える。心や行いをきちんとする。」
(例:姿勢を正す)
ウ:「定める」(例:法律を正す)
エ:「取り調べる」(例:罪人を正す)
③「まさに」
ア:「ある事が確かな事実である様(さま)。まちがいなく。本当に。」
(例:発言はまさに本当だった)
イ:「実現・継続の時点を強調する様(さま)。ちょうど。せい。しょう。」
(例:今、まさに起きた、正反対、正午)
ウ:「当然あることをしなければならないさま」
(例:社会人たる者まさに仕事に励むべきだ)
エ:「ある事が実現しそうだという気持ちを表す語」
(例:電車がまさに発車する)
オ:「どうして…しようか」
④「まさ」
ア:「確か、確実」
イ:「正目の略」(正目・・・木を中心を通って縦断したときの面に
見られる、木の幹に平行してまっすぐな木目)
ウ:「(現実と)そっくり」(例:正夢)
⑤「真ん中」、「中央」(例:正中)
⑥「予期する」、「予(あらかじ)めする」
⑦「まつりごと(政治)」(例:正殿、正堂)
⑧「頭(かしら)」、「長(おさ)」、「主君(自分が仕えている人)」
(例:里正、僧正)
⑨「長男」、「嫡子(家を継ぐ人)」(例:正室)
⑩「正妻(法律上で妻となっている人)」(例:正適、正嫡)
⑪「北斗七星の第一星の指す方角」
⑫「同じ官位の上位。また、主となる方のもの」(例:正使)
⑬「本筋のもの(もともとそうであったもの)」、
「主なもの」(例:正式、正妻、正攻法)
⑭「正月」、「年の初め」(例:正月)
⑮「鳥の名前」(例:正鵠)
⑯「弓の的の中央」(例:正鵠)
⑰「税」(同意語:征)
⑱「かみ。しょう。(大宝令(701年で制定され た日本の法制度)
によって定められた役所の長官)」
⑲「数学で、プラスの数」(例:正数)
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成り立ち |
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会意文字です(囗+止)。「国や村」の象形と「立ち止まる足」の象形
から、国にまっすぐ進撃する意味します(「征」の原字)。それが転じて
(派生して・新しい意味が分かれ出て)、「ただしい・まっすぐ」を意味
する「正」という漢字が成り立ちました。
※原字とは、漢字「A」に複数の意味がある場合、その意味を明らかに
する為に、漢字「A」にある文字を加え漢字「B」が作られた際の、
漢字「A」の事を言います。
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読み
音読み:「セイ」、「ショウ」
訓読み:「ただ(しい)」、「ただ(す)」、「まさ」、「まさ(に)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「あき」、「あきら」、「おさ」、「かみ」、「きみ」、「さだ」、
「しょう」、「せい」、「たか」、「ただし」、「ただす」、「つら」、
「なお」、「のぶ」、「ま」、「まさし」、「よし」
画数
「5画」
部首
①「一(いち)」
「一」を含む漢字一覧
②「止(とめる、とめへん(止偏))」
「止」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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