私達の使っている漢字の成り立ちは4種類(用字法を入れて6種類)
に分類されており、これを「六書(りくしょ)」と読んでいます。
この六種類を象形文字・指事文字・会意文字・形声文字・転注文字・仮借文字
と言います。(ただし、転注文字・仮借文字は用字法です。)
早速、1つ1つ解説していきたいと思います。
①象形文字(しょうけいもじ)
※象形文字とは・・・ものの形から生まれた文字(漢字)の事を
言います。上記は、「ほのお」、「流れるみず」の象形文字から
「火」・「水」という漢字が生まれました。
※象形文字の漢字一覧はこちらで確認できます。
②指事文字(しじもじ)
「一」、「二」、「三」、「四」はすべて指事文字です。
※指事文字とは・・・絵としては描きにくい物事の状態を
点や線の組み合わせで表した文字(漢字)の事を言います。
※指事文字の漢字一覧はこちらで確認できます。
③会意文字(かいいもじ)
「千」、「男」という漢字は会意文字です。
※会意文字とは・・・2文字以上の漢字の形・意味を組み合わせて
作られた漢字の事を言います。
※会意文字の漢字一覧はこちらで確認できます。
④形声文字(けいせいもじ)
※形声文字とは・・・意味を表す文字(漢字)と音(読み)を表す文字(漢字)
を組み合わせてできた漢字の事を言います。
上の図だと、「日が照ってはればれしている」という意味と
「青の読み:せい」が組み合わさってできた漢字という事です。
日本の漢字の85%近くが形声文字と言われています。
※会意文字でもあり、形声文字でもある漢字を事を「会意兼形声文字」
と言います。
※形声文字の漢字一覧はこちらで確認できます。
⑤転注文字(てんちゅうもじ)とは・・・
用字法の1つです。例えば、「楽」という漢字は昔、「音楽」を意味して
いましたが、音楽を聞くのは楽しいので「たのしい」の意味も表す
ようになりました。
⑤仮借文字(かしゃもじ)とは・・・
用字法の1つです。同音の漢字を借りて当て字として使う漢字
の事を言います。アジアの事を「亜細亜(あじあ)」と言います。
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