「斎/齋」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「斎」は中学生で習います。「齋」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「ものいみ(神仏を祭るとき、飲食や外出などの行動を控えけがれ(汚れ)
を取り去り、心身を清める(きれいにする)こと)」(同意語:斉)
②「ものいみする」
③「祭事(祭の行事)を行う」(例:斎場)
④「部屋」
ア:「書物を読んだり、ものを書いたりする部屋」(例:書斎)
イ:「くつろいでいる部屋」、「居間」
ウ:「ものいみする部屋」
⑤「とき」(仏教語)
ア:「僧の食事。正午以前にとる食事。」
イ:「寺で、法会(ほうえ)などのときに出す食事」
※法会とは、仏教の行事(法事など)を行い、死者を幸福を祈るための
集会の事を言います。
⑥「喪服の名前。裳(も)のすそ(下の方)を縫い合わせたもの」(同意語:斉)
日本のみで用いられる意味
⑦「いつき」
ア:「斎女(いつきめ)の略。心身を清めて神に仕える女」
イ:「斎王(いつきのみこ)の略。昔、伊勢神宮や賀茂神社に仕えた
未婚の内親王(皇族女子)、また女王。」
ウ:「斎宮(いつきのみや)の略。古代から南北朝時代にかけて、
伊勢神宮に奉仕した斎王の住まい」
⑧「いつく」、「いわう」
ア:「心身を清めて神に仕える」
イ:「尊敬して仕える(尽くす)」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(斉+示)。「穀物の穂が伸びて生え揃っている」象形
(「整える」の意味)と「神にいけにえを捧げる台」の象形(「祖先神」の
意味)から、「心身を清め整えて神につかえる」、「物忌みする(飲食や
行いをつつしんでけがれを去り、心身を清める)」を意味する「斎」という
漢字が成り立ちました。
※「斎」は「齋」の略字です。
※「齋」は「斎」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「サイ」
訓読み:常用漢字表内はなし
常用漢字表外:「いつ(く)」、「つつし(む)」、「とき」、「ものいみ」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「いつき」、「いわい」、「きよ」、「ただ」、「ひとし」、「よし」
画数
「11画」(斎)
「17画」(齋)
部首
「斎」の部首
①「斉・齊(せい)」
「斉・齊」を含む漢字一覧
②「文(ぶん、ぶんにょう(文繞)、ふみづくり(文旁)」
「文」を含む漢字一覧
③「示・礻(しめす、しめすへん(示偏))」
「示・礻」を含む漢字一覧
「齋」の部首
①「斉・齊(せい)」
「斉・齊」を含む漢字一覧
②「示・礻(しめす、しめすへん(示偏))」
「示・礻」を含む漢字一覧
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