「被」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「被」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「おおう」
ア:「あるものが一面に広がりかぶさってその下のものを隠す」
イ:「表面にある物を広げて、その物を外からさえぎられた状態にする」
ウ:「すみずみまで行き渡って、いっぱいに満たす」
エ:「本当のことがわからないように、つつみ隠す」
オ:「全体をつつみ含む」
カ:「広く行き渡らせる」
②「かぶる」
ア:「頭や顔などにそれを覆うものを載せる。また、全体をすっぽり覆う」
イ:「頭からからだ全体にかけて受ける」、「ほこり・水などを浴びる」
(例:水を被る)
ウ:「本来は引き受けなくて済むものを、身に受ける」、「こうむる」
(例:他人の失敗をかぶる)
エ:「写真でカメラの欠陥などの為、画面が曇ってぼやける」
(例:この写真はかぶっている)
オ:「重なる」、「重複する」(例:キャラが被る、色が被る)
③「かぶせる」
ア:「上から覆うように物を載せる」
イ:「全体に注ぎかける」
ウ:「重複させる」、「重ねさせる」(例:言葉を被せるな、映像に音楽を被せる)
エ:「人に罪や責任を負わせる」(例:人に罪を被せる)
④「こうむる」
ア:「他人から、行為や幸福や利益をもたらすものなどを受ける」、「頂く」
イ:「災い(人に不幸をもたらす物事)を身に受ける」
ウ:「頭からかぶる」
エ:「着る」、「身に着ける」
オ:「背負う」
カ:「及ぶ」
キ:「合う」
ク:「加える」
⑤「おおい(おおう物)」
⑥「かつら(頭の髪の少ない人や芝居などで髪形を変えるためにかぶる物)」
⑦「る・らる(~される)」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(衤(衣)+皮)。「衣服のえりもと」の象形(「衣服」の意味)
と「獣の皮を手ではぎとる」象形(「皮」の意味)から、「毛皮のように覆う夜着」、
「着る」を意味する「被」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ヒ」
訓読み:「こうむ(る)」
常用漢字表外:「おお(う)」、「かぶ(る)」、「かぶ(せる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「10画」
部首
「衤(ころもへん(衣偏))」
「衤」を含む漢字一覧
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