「畏」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「畏」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「おそれる」
ア:「危険を感じて不安になる」、「危険を感じてためらう」、
「危険を感じて身体や手足がふるえる」(例:畏縮)
イ:「よくないことが起こるのではないかと心配する」
ウ:「不吉なものとして避ける」、「嫌う」
エ:「危険を感じて従う」
オ:「近づきがたいものとして尊敬して礼儀正しくふるまう」、
「尊敬する」、「尊敬して従う」(例:畏敬)
②「つつしむ」
ア:「間違いや深く考えずに行動したり言ったりする事がないように
気をつける」、「注意深くする」
イ:「控え目にする」
ウ:「大切にする」、「価値のあるものとして重くみる」
③「恐ろしい目にあう」、「危険にあって警戒する」
日本のみで用いられる意味
④「かしこし」
ア:「おそれ多い(身分の高い人や尊敬する人などに対して、
失礼になるので申し訳ない)」、「もったいない」
イ:「ありがたい」
⑤「かしこまる」
ア:「身分の高い人、目上の人の前などの前で尊敬する気持ちを
表し、控え目な態度をとる」
イ:「控え目な気持ちを表し姿勢を正して座る」、「正座する」
ウ:「命令・依頼などをお受けする」
エ:「堅苦しい感じがする」、「窮屈である」
オ:「申し訳ないと思いながら感謝する」
カ:「謝りの言葉を言う」
キ:「言い訳する」
ク:「言動を控え目にする」
⑥「かしこ」
ア:「婦人が手紙の末尾に書く語。「つつしんで申し上げました」
の意味を表す。」
イ:「おそれ多い(身分の高い人や尊敬する人などに対して、
失礼になるので申し訳ない)」、「もったいない」
ウ:「優れていること」、「すばらしいこと」
エ:「物事の善悪・損得などの判断が優れていること」、「頭がいいこと」
[恐・畏・虞の使い分け](おそれ)
「恐」・・・「怖がる気持ち」、「恐怖」(例:猛獣に対する恐れ)
「畏」・・・「尊敬して控え目な態度をとる気持ち」(例:神に畏れを抱く)
「虜」・・・「よくない事が起こるかもしれないという心配」(例:がけ崩れの虞)
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成り立ち |
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会意文字です(鬼+卜)。「グロテスクな頭部を持つ人」の象形と「ムチ」
の象形から、怪しい者がムチを持つ事を意味し、そこから、「おそれる」
を意味する「畏」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「イ」
訓読み:「おそ(れる)」
常用漢字表外:「かしこ(い)」、「かしこ(まる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「9画」
部首
「田(た、たへん(田偏))」
「田」を含む漢字一覧
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