「難/難」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「難」は小学6年生で習います。「難」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「かたい」、「むずかしい」(反意語:易)
ア:「理解や習得がしにくい」
イ:「複雑でわかりにくい」
ウ:「解決するのが簡単でない」
エ:「実現するのが不可能に近い」
オ:「人の扱いが面倒である」
カ:「好みなどがうるさい」
キ:「不機嫌である」
②「むずかしい事」(例:困難)
③「かたんずる(むずかしいと思う)」
④「悩む」、「うまくいかない」
⑤「災い(人に不幸をもたらす出来事)」
(例:災難)
⑥「予測される悪い出来事に対する心配」(例:憂難)
⑦「仕返ししようと思う相手(敵)」
⑧「争い」、「戦争」(例:兵難)
⑨「遠慮する」、「恐れてためらう」
⑩「はばむ(進もうとするものをさまたげる)」
⑪「こばむ(断る、拒否する)」
⑫「なじる(相手を問い詰めて責める)」(例:非難)
⑬「悩ます」、「苦しめる」
⑭「鬼やらい、追儺(鬼すなわち、伝染病を追い払う事)」(同意語:儺)
⑮「葉の茂るさま」
日本のみで用いられる意味
⑯「欠点」
⑰「悪口」、「非難(人の欠点や過失などを取り上げて責めること)」
[固・硬・堅・難の使い分け](かたい)
「固」・・・「全体が強く形が変わらない。うるいの対。」
(例:固く結ぶ、固い約束)
「硬」・・・「力を加えても形が変わらない。軟らかの対」
(例:硬い石、表情が硬い)
「堅」・・・「中がつまって砕けにくい。もろいの対」(例:堅い炭、義理堅い)
「難」・・・「むずかしい。優しいの対」(例:想像に難くない)
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成り立ち |
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会意文字です。「火などの災いにあって祈るみこ」の象形と「尾の短い
ずんぐりした小鳥」の象形から、災いにでくわして、鳥をそなえて祈る
事を意味し、そこから、「災い」を意味する「難」という漢字が成り立ちました。
※「難」は「難」の旧字(以前に使われていた字)です。
※「難」は「難」の略字です。
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読み
音読み:「ナン」
常用漢字表外:「ダン」
訓読み:「かた(い)」、「むずか(しい)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「18画」(難)
「19画」(難)
部首
「隹(ふるとり(古鳥)」
「隹」を含む漢字一覧
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