「番」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「番」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「ばん」
ア:「順送りに入れ替わる事に、当たること」(例:当番、順番)
イ:「注意して見張ること。また、その任務。」(例:番人、店番)
ウ:「ある分野や特定の個人を取材等の対象として受け持つ事」
(例:番記者)
エ:「勝負を行う組」(例:歌合せで同じ番となる)
オ:「ある語に冠して「常用の・粗末な」の意味を表す語」
(例:番茶、番傘)
カ:「多くあるものの順序・等級(優劣の順位)等を表すのに用いる」
(例:一番強い、三番手)
キ:「組み合わせ・取組・勝負等を数える語」(例:十番勝負)
ク:「能・狂言等の曲数を数えるのに用いる」(例:謡曲二十集)
※能とは、音楽と躍りによる演劇。シリアスな(まじめな)演劇の事。
※狂言とは、笑いを誘う事を目的とした演劇の事。
②「かわるがわる(2人あるいは2つ以上の物が、同じ動作を
代わりあって行う状態)。交代。」
③「回数」
④「個数」、「枚数」
⑤「未開の民族。異民族。外国人。」(例:番語)
⑥「外国の物。外国から来た物に冠する語。」(例:番舶)
⑦「つがい」
ア:「2つが組み合わさって1組になる事。また、その物。対。」(例:蝶番)
イ:「関節(骨と骨が組み合う部分)」(例:番い目)
ウ:「動物の雄と雌の1組。また、夫婦。」(例:猫を番いで飼う)
エ:「機会(ちょうどよい時期、チャンス)」
⑧「つがう」
ア:「2つ以上が組み合わさる。2つの物が1組になる。対になる。」
イ:「交尾する」(例:犬が番う)
ウ:「矢筈(やはず-矢の末端)を弓の弦(つる-弓の両端に張る糸)
にかける」(例:矢を番う)
エ:「先駆けて(最も大事な部分より先に)左右に人や物を置く」
⑨「つがえる」
ア:「2つ以上を組み合わせる。2つの物を1組にする。対にする。」
イ:「矢筈(やはず-矢の末端)を弓の弦(つる-弓の両端に張る糸)
にかける」(例:矢を番える)
ウ:「契(ちぎ)る。堅く約束する。」(例:取引先と番える)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(釆+田)。「種を散りまく」象形と「区画された耕地」の
象形から「田畑に種をまく」の意味を表しましたが、借りて(同じ読みの
部分に当て字として使って)、「かわるがわる事に当たる」を意味する
「番」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「バン」、「ケ」
常用漢字表外:「ハ」、「ハン」、「ホン」、「ボン」
訓読み:常用漢字内ななし
常用漢字表外:「つが(い)」、「つが(う)」、「つが(える)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「つぎ」、「つぐ」、「つら」、「ふさ」
画数
「12画」
部首
①「釆(のごめ(ノ米)、のごめへん(ノ米偏))」
「釆」を含む漢字一覧
②「田(た、たへん(田偏))」
「田」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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