「擦」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「擦」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「する」
ア:「物に、他の物を強く触れ合わせて動かす」、「こする」
イ:「物の表面に他の物を押し付けて繰り返し動かす」
ウ:「賭事(かけごと)などで、金を使ってなくす」
②「さする(手のひらなどでからだや物の表面を、くりかえし軽くこする)」
③「すれる」
ア:「いろいろの経験をして、純粋な気持ちがなくなる」
イ:「物と物とが強く触れ合ったり、絶えず接触した状態で
動いたりして、痛んだり減ったりする」
ウ:「物と物とが触れ合って動く」、「こすれる」(例:摩擦)
④「なする」
ア:「物の表面に他の物をつけようとして強く触れ合わせて動かす」
(例:紙に墨を擦る)
イ:「責任・罪などを他の人に負わせる」(例:責任を部下に擦る)
[擦・刷の使い分け](する)
「擦」・・・「こする」(例:擦り傷)
「刷」・・・「印刷する」(例:刷り物)
上記以外は、「ひらがな」を用いるのが一般的である。
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(扌(手)+察)。「5本の指のある手」の象形と
「家屋(屋根)の象形といけにえの肉の象形と右手の象形と神に
いけにえを捧げる台の象形」(「屋内で祭り神の心をはっきりさせる」の
意味だが、ここでは、「物をする時の音の擬声語」)から、「する」、
「さする」、「こする」を意味する「擦」という漢字が成り立ちました。
※擬声語とは、動物の音声や物体の音を象形文字で表したもの
を言います。
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読み
音読み:「サツ」
訓読み:「す(る)」、「す(れる)」
常用漢字表外:
「かす(れる)」、「こす(る)」、「さす(る)」、「なす(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「あきら」
画数
「17画」
部首
「扌(てへん(手偏))」
「扌」を含む漢字一覧
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