「聞」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「聞」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「きく」
ア:「音・声を耳に受ける。耳に感じ取る。ぶん。もん。」
(例:物音を聞く、見聞、前代未聞)
イ:「音・声を耳に感じて理解する。ぶん。もん。」
(例:友達の話を聞く、見聞、聴聞)
ウ:「話を情報として受け入れる。ぶん。」
(例:聞くところによると、聞識)
エ:「教えを受ける」(例:講義を聞く)
ウ:「人の意見・要求等を了承(納得)し、受け入れる」
(例:上司の命令をよく聞く)
エ:「尋ねる(質問する。問う。)。もん。」(例:道を聞く、相聞)
オ:「においの良い・悪いや種類を鼻で感じ取る。においをかぐ。
ぶん。」(例:香を聞く、聞香)
カ:「酒の味の良い・悪いや種類を舌で感じ取る」(例:酒を聞く)
キ:「当てて試してみる」(例:板の厚さに聞いて釘を打つ)
ク:「釣りで、魚が釣り針にかかったかどうかを確かめるために、
仕掛けを引いたり軽く竿を上げたりして様子を見る」
オ:「相談を受ける」(例:話を聞こう)
②「きこえる」
ア:「音・声などが耳で感じられる。自然に耳に入る。ぶん。」
(例:物音が聞こえる、他聞)
イ:「音・声などを耳で感じ、そのように理解する。ぶん。」
(例:嫌みに聞こえる、百聞)
ウ:「わかる。相手の言うことを、納得して認めることができる。」
(例:筋が通っているように聞こえる)
エ:「話がある所にまで伝わる。知れる。ぶん。」
(例:噂(うわさ)が友達まで聞こえる、伝聞)
オ:「広く知られる。評判になる。」(例:世に聞こえた天才)
カ:「申し上げる」
キ:「手紙を差し上げる」
ク:「(世間で名前・官職名を)~とお呼びする」
③「きこえ」
ア:「音・声などが耳で感じられる事」(例:電話の聞こえが悪い)
イ:「うわさ(そこにいない人や物事を話題にしてあれこれ話す事。
また、その話)。評判。ぶん。もん。」
(例:天才との聞こえが高い、風聞、名聞)
ウ:「音・声などを耳に受けて感じる事。ぶん。」
(例:社長と言えば聞こえも良い、外聞)
エ:「ほまれ(名誉、名声)。ぶん。もん。」(例:聞人、名聞)
④「訪れる(訪問する)」(例:聞問)
[聞・聴の使い分け](きく)
「聞」・・・「自然に耳に入る」、「尋ねる(質問する)」
(例:聞き流す、道を聞く)
「聴」・・・「耳を傾けて・注意して音・声を受ける」、「認める」
(例:音楽を聴く、要求を聴き入れる)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(耳+門)。「耳」の象形(「きく」の意味)と「両開きの扉」
の象形から「たずねてきく」を意味する「聞」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ブン」、「モン」
訓読み:「き(く)」、「きこ(える)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「ひろ」
画数
「14画」
部首
①「門(もん、もんがまえ(門構)、かどがまえ(門構))」
「門」を含む漢字一覧
②「耳(みみ、みみへん(耳偏))」
「耳」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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