「蔓」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「蔓」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「つる」
ア:「植物の茎で、それ自体では立たず、長く伸びて他の物に
巻き付いてて上に登ったりするもの。まん。」(例:蔓生、蔓延)
イ:「つる草(茎が「ア」のようになる草)。まん。」(例:蔓生)
ウ:「植物の巻きひげ(茎や葉が変形して細長くなり、他に巻き付く
働きをするもの)」(例:蔓生)
エ:「眼鏡の耳にかける部分」
オ:「手がかり」(例:蔓を求めて東京へ行く、手蔓)
カ:「頼り(力を貸してくれるものとして信じているもの)」
(例:親を蔓にする、手蔓)
キ:「離れている人と連絡する方法・手段」(例:連絡する蔓がない)
ク:「筋。系統。繋がり。」(例:家系の蔓)
ケ:「鉱脈(岩石の割れ目を役に立つ・価値がある鉱物が満たして
いる場所)」
※鉱物とは、地球の表面を形作る岩石の層に存在する無生物で成分が
一定の固定物質の事。
②「つるが出る。つるを出す。」(例:蔓生)
③「延びる。広がる。」(例:蔓延、蔓延(はびこ)る)
④「乱れる」
⑤「絡(から)まる。巻き付く。」(例:蔓纏)
⑥「蔓菁(まんせい)は野菜の名前。カブ(蕪)の別名。アブラナ科
アブラナ属の一年草(1年で枯れ死んでしまう植物)。主要産地は
千葉県で漬物や煮物・味噌汁の具材等に用いる。」
⑦「蔓蔓(まんまん)は、ア:長く久しいさま(様)、イ:日々に茂って
いくさま(様)、ウ:広がるさま(様)、エ:まとまりがなく、わかり
ずらいさま(様)」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(艸+曼)。「並び生えた草」の象形と「帽子の象形
と目の象形と両手の象形」(目の上・下に手をあてて目を切れ長に見せる
ような化粧の様(さま)から、擬態語として「長い」の意味)から、長い草
「つる」を意味する「蔓」という漢字が成り立ちました。
※擬態語とは、事物の状態や身ぶり等の感じをいかにもそれらしく
象形文字で表したものを言います。
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読み
音読み:「バン」、「マン」
訓読み:「つる」、「はびこ(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「なが」、「のぶ」
画数
「14画」
部首
「艹・艹・艸(くさ、くさかんむり(草冠)、そうこう)」
「艹・艹・艸」を含む漢字一覧
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