「厳/嚴」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「厳」は小学6年生で習います。「嚴」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「きびしい」
ア:「物事の決まりに対して少しの間違いも許さない」、
「少しの気の緩みも許さない」
イ:「いい加減な対処・行動を許さない」
ウ:「自然現象の程度が著しい・はげしい・普通でなない」(例:厳寒)
エ:「山の傾斜が急である」
オ:「物事の状態が、緊迫している(今にも起こりそうな状態である)」
(例:患者の容態はきわめて厳しい)
カ:「緊張している」(例:厳しい表情で会見に臨む)
②「おごそか(礼儀正しく、近寄りがたい)」(例:厳粛、荘厳)
③「いかつい(ごつごつして、やわらかさがない)」
④「たっとぶ(優れて価値があるものとして、尊敬する)」
⑤「いましめる」
ア:「間違いをしないように前もって注意する」
イ:「してはいけないと命ずる」、「禁止する」
ウ:「同じ過ちを犯さないようにしかる(良くない点を指摘して注意する)」
エ:「警戒する」(例:厳戒)
オ:「自由がきかないようにしばる」
⑥「父」(反意語:慈(母)(例:家厳)
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成り立ち |
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形声文字です。もとは、「口」の象形×2で、きびしくつじつまを合わせる事を
意味し、そこから、「きびしい」を意味する「厳」という漢字が成り立ちました。
(「厂+敢」は音を明らかにする為に後で追加されました。)
※「厳」は「嚴」の略字です。
※「嚴」は「厳」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「ゲン」、「ゴン」
訓読み:「おごそ(か)」、「きび(しい)」
常用漢字表外:「いか(つい)」、「いかめ(しい)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「いかし」、「いず」、「いつ」、「いつき」、「いわ」、「いわお」、
「かね」、「こう」、「たか」、「つね」、「つよ」、「ひろ」、「よし」
画数
「17画」(厳)
「20画」(嚴)
部首
「厳」の部首
①「⺍(つ、つかんむり)」
「⺍」を含む漢字一覧
②「攵(のぶん(ノ文)、ぼくづくり(攵旁)、ぼくにょう(攵繞))」
「攵」を含む漢字一覧
「嚴」の部首
①「口(くち、くちへん(口偏))」
「口」を含む漢字一覧
②「攵(のぶん(ノ文)、ぼくづくり(攵旁)、ぼくにょう(攵繞))」
「攵」を含む漢字一覧
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