「渋/澀/澁」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「渋」は中学生で習います。「澁・澀」は常用漢字外。「澁」は人名用漢字。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「しぶい」
ア:「渋柿を食べた時などの舌がしびれるような味である」
イ:「派手ではないが、いい雰囲気である」(例:渋い男)
ウ:「不愉快そうな、または、不満そうなようすである」(例:渋い顔)
エ:「金品を出すのを嫌がるようである」、「けちである」(例:渋い客)
オ:「動きがスムーズでない」(例:渋いネジ)
②「しぶる」
ア:「物事がすらすらと運ばなくなる」(例:渋滞)
イ:「気が進まないようすをする」、「嫌がってなかなか実行しない」
ウ:「大便をしたいとは思うが、少し出るだけで、排便の終わる感じが
ない状態」(例:渋り腹)
日本のみで用いられる意味
③「しぶ」
ア:「まだ熟さない柿の実の液から取った黒褐色の塗料」
イ:「草木の茎・幹・果実などから出る褐色(黒みがかかった茶色)の液」
ウ:「栗の実などの外皮の内側にある渋みをもった薄い皮」(例:渋皮)
エ:「水などのあか(ほこりなどと混じって出る汚れ)」
オ:「さび(空気や湿気などの 作用で金属表面に生じる酸化物)」
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成り立ち |
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会意文字です(氵(水)+歰)。「流れる水」の象形と「立ち止まる足の象形×4」
(足がもつれるさまから、「とどこおる」の意味)から、「水がなめらかに
流れない」、「しぶる」を意味する「渋」という漢字が成り立ちました。
※「渋・澁」は「澀」の略字です。
※「澀・澁」は「渋」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「ジュウ」
常用漢字表外:「シュウ」
訓読み:「しぶ」、「しぶ(い)」、「しぶ(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「11画」(渋)
「15画」(澁)
「17画」(澀)
部首
「氵(さんずい(三水))」
「氵」を含む漢字一覧
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