「楚」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「楚」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
|
成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「いばら(バラ・カラタチなど、とげのある低木の総称。また、そのとげ。)」
(同意語:茨)
②「そだ(切り取った木の枝)」
③「雑木(いろいろな種類の木。また、良い木材にならない木)」
④「にんじんぼく(クマツヅラ科の落葉低木。昔、刑罰の策(ムチ)に用いた。)」
(同意語:荊)
⑤「むち(罪人や動物をたたくのに用いるいばらや竹の棒)」
⑥「うつ(打)」、「むちでうつ」、「たたく」
⑦「いたむ(痛・悼)」、「悲しむ」、「苦しむ」(例:痛楚)
⑧「連なるさま」
⑨「茂るさま」
⑩「すっきりとしたさま」(例:清楚)
⑪「国名」
ア:「春秋戦国時代の国。戦国七雄の一つ。揚子江中流域を領有し、
都は郢 (えい) 。春秋中期には陳・鄭・宋などを圧迫し、晋と対立。
荘王は黄河中流域の平原地帯を支配したが、前223年、秦に
滅ぼされた。」
イ:「隋(ずい)の大業十二年(616年)、林子弘が江南に建てた国。
七年で滅んだ」
ウ:「五代十国の1つ。許州の馬殷 (ばいん) が後梁から任命されて、
907年に建国。951年に南唐に併合されて滅亡した。」
エ:「北宋滅亡後の1127年、金が宋の旧領に建国。1か月余りで滅亡。」
⑫「長江下流の左右一帯の地域の名前。湖南・湖北二省の別の呼び名」
日本のみで用いられる意味
⑬「すわえ」
ア:「木の枝や幹からまっすぐ伸び出た、若く細い小枝」
イ:「刑罰に用いるむち」
|
|
成り立ち |
|
形声文字です(林+疋)。「木が並び立つ」象形(「林」の意味)と「人の
胴体の象形と立ち止まる足の象形」(「あし(人や動物のあし)」の意味)
だが、ここでは「酢(ソ)」に通じ(同じ読みを持つ「酢」と同じ意味を持つ
ようになって)、「刺激が強い」の意味)から、「群がって生えた刺激が
強い、ばら」を意味する「楚」という漢字が成り立ちました。
|
≪漢字がもっと楽しく/面白くなる≫
【アマゾン】・【楽天】で漢字の成り立ち書籍をチェック |
|
読み
音読み:「ソ」、「ショ」
訓読み:「いばら」、「しもと」、「すわえ」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「うばら」、「たか」、「つえ」、「つら」
画数
「13画」
部首
①「木(き、きへん(木偏))」
「木」を含む漢字一覧
②「疋(ひき)」
「疋・𤴔」を含む漢字一覧
合わせてチェックしてみよう
「林」、「打」、「茨」
|
|
|
漢字/漢和/語源辞典:OK辞典 トップへ戻る |