「胡」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「胡」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「えびす」
ア:「中国人が,初め北方の、のちに西方の異民族を呼んだ語。
中国の戦国時代には長城地帯の異民族を、漢代には主として
匈奴をさしたが、南北朝時代以後はおもに西トルキスタンの
イラン系民族,特にソグド人を意味した。」
※匈奴とは、紀元前4世紀頃から5世紀にかけて中央ユーラシアに
存在した遊牧民族の事を言います。
イ:「異民族」
ウ:「外国」
②「助字(助け字)⇒なんぞ・いずくんぞ(疑問・反語。どうして~か)」
③「全身に毛が生え、4足で歩く動物のあごの垂れ下がった肉」
④「命が長い」、「長生き」、「老人」
⑤「はるか(遠い、長い時間がたっているさま)」(同意語:遥)
⑥「でたらめ」、「いいかげんな」(例:胡散臭い)
⑦「外国で作り出された」(例:胡椒、胡麻)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(古+月(肉))。「ぼんやりしているさまを表す擬態語
と切った肉」の象形から、肉の1部なのか、あごひげなのかぼんやり
してわからない⇒「はるかに遠い」、「牛のあごの下の垂れ肉」
を意味する「胡」という漢字が成り立ちました。借りて(同じ読みの部分
に当て字として使って)、「なんぞ(助字)」の意味も表すようになりました。
※擬態語とは、事物の状態や身ぶり等の感じをいかにもそれらしく
象形文字で表したものを言います。
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読み
音読み:「ウ」、「コ」、「ゴ」
訓読み:「えびす」、「なん(ぞ)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「ひさ」
画数
「9画」
部首
「月(つき、つきへん(月偏)、にくづき(肉月))」
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「古」、「肉」、「遥」
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