「歩/步」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「歩」は小学2年生で習います。「步」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
|
成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(歩) |
意味 |
①「あるく」
ア:「足を動かして前に進む」(例:街を歩く)
イ:「あちこち動き回る。移動する。」(例:世界を歩く)
ウ:「野球で、打者が四死球で塁に出る」(例:4番を歩かせる)
エ:「月日を経る。過ごす。」(例:歩いて来た人生を振り返る)
オ:「あちこちで~してまわる」(例:酒を飲み歩く)
②「あゆむ」
ア:「足を動かして前に進む」(例:夜道を歩む)
イ:「月日を経る。過ごす。」(例:歩んで来た人生を振り返る)
オ:「物事が進行する」(例:結婚に向けて歩む)
エ:「出かける」、「行く」(例:自ら歩んで行く)
③「あゆみ」
ア:「足を動かして前に進む事。また、その足の動かし方。ほ。」
(例:歩みを止める、歩を合わせる)
イ:「物事が進んでいく事。ほ。ぽ。」
(例:発展への歩み、開発の歩を進める、進歩)
ウ:「進歩発達の過程。推移。歴史。」(例:歴史の歩み)
エ:「等間隔で並んでいる物の中心から中心までの距離」
オ:「和船(昔からある日本の木造船)で艪(ろ-和船を
こぎ進める用具)を漕(こ)ぐ所」
カ:「歩み板の略(人が渡るため、物と物との間に架け渡した板)」
キ:「歩み板の略(芝居小屋で、見物席の土間(升席)を仕切った
枡形(ますがた)の木を、幅広くして歩けるようにした通路)」
④「あるく(①)時の足を動かす回数を数えるのに用いる」(例:一歩)
⑤「将棋の駒の一つ。歩兵(ふひょう)の略」(例:歩を上手く使う)
⑥「巡(めぐ)らせる」
⑦「尋ねる」、「尋ね回る」
⑧「めぐりあわせ(運命)」
⑨「境遇」、「立場」
⑩「おしはかる(ある事柄をもとにして他の事柄の見当をつける、
推測する)」、「天体の運行をおしはかる」
⑪「長さの単位」
ア:「片足を踏み出す長さ」
イ:「六尺(約1.8メートル)または、八尺(約2.4メートル)。
一尺は約30.3センチ。」
⑫「面積の単位。六尺四方。約3.3平方メートル。1坪を1歩と言う。」
⑬「みぎわ(海・湖などの水と陸地が接している所)」
⑭「波止場(防波堤)」(例:歩頭)
⑮「町・段などの下に付けて、端数(余り)のない事を示す」
(例:五段歩の畑)
⑯「利率の単位。1割の10分の1」
⑰「程度(度合い)」
⑱「貸し借りの金利息」、「手数料」
⑲「割り合い(率)」
⑳「身分の低い兵士」(例:歩兵)
|
|
成り立ち |
|
象形文字です。「左右の足跡」の象形から「あるく」を意味する
「歩」という漢字が成り立ちました。
※「步」は「歩」の旧字(以前に使われていた字)です。
|
≪漢字がもっと楽しく/面白くなる≫
【アマゾン】・【楽天】で漢字の成り立ち書籍をチェック |
|
読み
音読み:「ホ」、「ブ」、「フ」
訓読み:「ある(く)」、「あゆ(む)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「あゆみ」、「すすむ」、「ぽ」
画数
「8画」(歩)
「7画」(步)
部首
「止(とめる、とめへん(止偏))」
「止」を含む漢字一覧
|
書き順(歩) |
|
|
漢字/漢和/語源辞典:OK辞典 トップへ戻る |