「蝉/蟬」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「蝉/蟬」は常用漢字外です。「蟬」は人名用漢字です。)
|
成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「せみ」
ア:「半翅 (はんし) 目セミ科の昆虫の総称。羽は透明である。
卵→幼虫→成虫と形が変化する虫である。日本では夏に
成虫が鳴いているのをよく見かける。成虫の寿命は1ケ月程
と言われている。世界では約3000種、日本では、アブラゼミ・
ニイニイゼミ・ヒグラシ・クマゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシ
など32種が知られる。せん。」(例:蝉がうるさい、蝉羽)
イ:「帆柱の上端または長い竿(さお)の先などにつけて、綱を掛けて、
高い所に物を引き上げるのに用いる小さい滑車」(例:蝉口、蝉本)
ウ:「雅楽(かがく-古代中国に発生した儀式で用いる音楽)に使用する
横笛の部分の名前。吹き口と頭(かしら)の中間の背面を
約1センチ切り取って「ア」の形の木片をはめこんだもの」
②「伸びる」
③「続(つづ)く。連なる。」(例:蝉嫣、蝉連)
④「美しい」(同意語:嬋)(例:蝉鬢、蝉蜎)
|
|
成り立ち |
|
会意兼形声文字です(虫+單)。「頭が大きくてグロテスクな、まむし」
の象形(「虫」の意味)と「先端が両股(また)になっている弾(はじ)き弓」
の象形(「弾く」の意味)から羽を振るわせて鳴く虫「せみ」を意味する
「蝉」という漢字が成り立ちました。
※「蝉」は「蟬」の略字です。
※「蟬」は「蝉」の旧字(以前に使われていた字)です。
※まむしとは、日本に多く生息する全長45 - 80センチ
メートルの毒蛇です。年間約3,000人が被害を受け、死者は
5 - 10名程度と意外と毒性が低いです。
|
≪漢字がもっと楽しく/面白くなる≫
【アマゾン】・【楽天】で漢字の成り立ち書籍をチェック |
|
読み
音読み:「セン」、「ゼン」
訓読み:「うつく(しい)」、「せみ」、「つづ(く)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「15画」(蝉)
「18画」(蟬)
部首
「虫(むし、むしへん(虫偏))」
「虫」を含む漢字一覧
合わせてチェックしてみよう
「蝶」、「單」
|
|
|
漢字/漢和/語源辞典:OK辞典 トップへ戻る |