「活」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「活」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「かつ」
ア:「勢いよく動く。勢いよく動く事。」(例:活動、活発、部活)
イ:「暮らす」(例:生活)
ウ:「有効に使う。動きを殺さないで役立てる。動きを殺さないで
役立てる事。」(例:活用、五段活)
エ:「命が助かる」(例:活路)
オ:「活字(木や金属に突き出た字の形を刻み、それにインクを
つけて何度も印刷できるようにした物)の略」(例:活版)
カ:「活動写真(明治・大正時代の映画)の略」(例:活弁)
キ:「気絶した者を蘇(よみがえ)らせる方法」
ク:「人間・動物等が、呼吸したり、動いたりできる状態にある」
(例:活仏、活物)
ケ:「水が勢いよく流れる様(さま)」(例:活活)
コ:「死なないようにする。呼吸したり、動いたりできる
状態を長続きさせる」(例:活殺、活人)
②「いきる」(同意語:生きる)
ア:「うまく使う事によってそのものの価値が発揮される」
(例:長年の経験が活きる)
イ:「効力が失われていない。有効である。」
(例:この契約書は活きている)
ウ:「囲碁で、目が別々に2つ以上できて自分の地となる」
(この黒石は活きている)
③「いかす(有効に使う)」(例:経験を活かす)(同意語:生かす)
④「いける」(同意語:生ける)
ア:「眺めて楽しむ為に花や枝などを形を整えて花器や瓶に挿す」
(例:菊を活ける)
イ:「草・木を植える」(例:桜の木を活ける)
ウ:「命を保たせる」(例:犬を活ける)
エ:「死にかけた・死んだ生物を、呼吸したり、動いたり
できる状態にする」(例:死にかけた犬を活ける)
オ:「魚を飼う」(例:金魚を活ける)
[生・活の使い分け](いきる・いかす)
「活」・・・「有効な(役に立つ力がある)場合に用いる」
(例:努力が活きる、経験を活かす)
「生」・・・「すべての場合に用いる事ができる」
(例:50歳まで生きる、魚を生かす)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(氵(水)+舌)。「流れる水の象形」と「刃物で突き刺し
潰(つぶ)れた目の象形と口の象形」(固い誓いを破り、目を潰された様
から、「固い誓いを破る」の意味)から、「水がせきをきって勢いよく
流れる事」を意味する「活」という漢字が成り立ちました。転じて(派生して・
新しい意味が分かれ出て)、「いきる」の意味も表すようになりました。
※「活」は略字です。
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読み
音読み:「カツ」
訓読み:常用漢字表内はなし
常用漢字表外:「い(かす)」、「い(きる)」、「い(ける)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「いく」、「いた」
画数
「9画」
部首
「氵(さんずい(三水))」
「氵」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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