「徴/徵」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「徴」は中学生で習います。「徵」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「めす(人を呼び寄せる、招く、取り寄せる、呼び出して役目を
与えるなどの尊敬語)」(同意語:召)(例:徴兵、徴用)
②「求める」、「取り立てる」(例:追徴)
③「しるし」
ア:「あかし(証拠、証明)」、「証明する」
イ:「めじるし」(例:特徴)
ウ:「ききめ(効果)」(例:徴験)
エ:「きざし(何かが起こることを予感させる現象)」、「きざす」(例:徴候)
④「あらわれる」、「あらわす」、「明らかにする」
⑤「こらしめる(罰を与えて、二度としないようにさせる)」(同意語:懲)
⑥「五音(宮・商・角・徴・羽)の1つ」
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成り立ち |
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形声文字です。「十字路の左半分」の象形(「道を行く」の意味)と
「植物が芽を出して発芽した」象形(「芽生え」の意味だが、ここでは、
「登」に通じ(「登」と同じ意味を持つようになって)、「登用する」の意味)
と「すねのまっすぐ伸びた人が地上にすくっと立つ」象形(「すぐれた人」
の意味)と「ボクッという音を表す擬声語と右手の象形」(「手でうつ」の
意味)から、「すぐれた人材を呼び出す」を意味する「徴」という漢字が
成り立ちました。また、「取り上げるに値する証拠」の意味も表すように
なりました。
※「徵」は「徴」の旧字(以前に使われていた字)です。
※「徴」は「徵」の略字です。
※擬声語とは、動物の音声や物体の音を象形文字で表したもの
を言います。
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読み
音読み:「チョウ」
常用漢字表外:「チ」
訓読み:常用漢字表内はなし
常用漢字表外:「め(す)」、「しるし」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「あき」、「あきら」、「おと」、「きよ」、
「きよし」、「すみ」、「みる」、「よし」
画数
「14画」(徴)
「15画」(徵)
部首
「彳(ぎょうにんべん(行人偏))」
「彳」を含む漢字一覧
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